Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

便利さと楽しさと 4/26 (火)

2005-04-27 12:21:21 | リュウガクジダイ
図書館から帰ってきました。

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最近ではインターネット上で文献を手に入れる機会が多く、わざわざ図書館まで足を運ばなくてもすむ。とても便利なんだけど、やっぱり図書館に行って膨大な本や学術雑誌の中から探している文献を見つけるのは楽しい。なにが楽しいって、探している途中、付近の本棚から似たようなジャンルでおもしろそうな本に出会えるのが楽しい。ついつい寄り道、本をパラパラ…ふ~ん、なるほどね。

これと同じことが、英語の辞書についても言えるなぁと思った。高校時代は紙の辞書を使っていて、目当ての単語を見つけている途中に、他の単語にも目がとどいたりする。同じページにのっている単語、すぐ下に出ていた単語、ふと目を引く意味を持った単語など、一度ページを開いただけで多くの言葉が目に入ってくる―そういうことが楽しくて私はずいぶん辞書を引くことが好きだったように思う。

しかし大学を卒業したあたりから「電子辞書」を使い始めた。すごく便利で手放せないほど重宝している反面、あの「単語を探しに行く過程」を楽しめないのがさみしい。今の高校生は紙の辞書をひく楽しさを知っているだろうか。

図書館の本棚の森をさまよいながらそんなことを考えていました。