昨日の異文化間教育学会プレワークショップでの感想。

参加された研究者の方が、自分の専門分野で問題になっていることをクリケットで表現してみようという内容のワークショップだった。クリケットはMITで開発された表現力と学びを高めるためのこども用コンストラクションキット。クリケットという小さなコンピュータにプログラミングし自由に動きを考え、身の回りの素材(布、パスタ、鈴、羽、落花生、ビーズ、クリップ、ボンボン、色紙etc.etc..)を付け足して「動くおもちゃ」のようなものが誰でも作れる。
自分の抱えている問題をクリケットの動きに託すー、というのがおもしろい。出てくる問題がどうしたってアクティブでポジティブになる。
例えば、カウンセリングは言葉やジャーナルをとおして、遊戯療法はおもちゃや作品を(例:箱庭などの)とおして人は自分の頭の中にある問題を表現する。けれど昨日見たのは、クリケットをとおしてという表現方法。静的な問題描写にならない。常にアクティブ。素材の性質から、見た目もポップな色合いの装飾がつく。
参加者は一生懸命に人間的思考をコンピュータのLOGO言語に変換し、クリケットの動きに自分の問題を代弁させようとする。personal experiencesをLOGO言語という数学的コンセプトと動きに結びつけている。はみ出してしまう思いや、「こんなつもりじゃないのに」というがっかりや期待はずれの体験は、「じゃあ自分は一体なにを表現したかったのだろうか」というさらなる思考に導いているよう。
思い通りにいかないクリケット。試行錯誤しながら作るプロセスの中で、自分の考えている問題と実際に出てきた動きをどんどん再構成させ、最終的になんらかの作品に落ち着く。
昨日のワークショップでは、なぜそれを作ったのか、というリフレクションにだいぶ時間をかけ、写真を用いながらつい1時間前、30分前の制作過程を振り返って行く。その時の参加者達のよくしゃべること、しゃべること!一瞬、カウンセリングかなにかのセッションにいるような錯覚を覚えてしまうほど、気持ちの内側・試行錯誤のプロセスを自分の問題を交えながら語っていたのが印象的。
個人的にクリケットの新たな可能性を感じたワークショップでした。

参加された研究者の方が、自分の専門分野で問題になっていることをクリケットで表現してみようという内容のワークショップだった。クリケットはMITで開発された表現力と学びを高めるためのこども用コンストラクションキット。クリケットという小さなコンピュータにプログラミングし自由に動きを考え、身の回りの素材(布、パスタ、鈴、羽、落花生、ビーズ、クリップ、ボンボン、色紙etc.etc..)を付け足して「動くおもちゃ」のようなものが誰でも作れる。
自分の抱えている問題をクリケットの動きに託すー、というのがおもしろい。出てくる問題がどうしたってアクティブでポジティブになる。
例えば、カウンセリングは言葉やジャーナルをとおして、遊戯療法はおもちゃや作品を(例:箱庭などの)とおして人は自分の頭の中にある問題を表現する。けれど昨日見たのは、クリケットをとおしてという表現方法。静的な問題描写にならない。常にアクティブ。素材の性質から、見た目もポップな色合いの装飾がつく。
参加者は一生懸命に人間的思考をコンピュータのLOGO言語に変換し、クリケットの動きに自分の問題を代弁させようとする。personal experiencesをLOGO言語という数学的コンセプトと動きに結びつけている。はみ出してしまう思いや、「こんなつもりじゃないのに」というがっかりや期待はずれの体験は、「じゃあ自分は一体なにを表現したかったのだろうか」というさらなる思考に導いているよう。
思い通りにいかないクリケット。試行錯誤しながら作るプロセスの中で、自分の考えている問題と実際に出てきた動きをどんどん再構成させ、最終的になんらかの作品に落ち着く。
昨日のワークショップでは、なぜそれを作ったのか、というリフレクションにだいぶ時間をかけ、写真を用いながらつい1時間前、30分前の制作過程を振り返って行く。その時の参加者達のよくしゃべること、しゃべること!一瞬、カウンセリングかなにかのセッションにいるような錯覚を覚えてしまうほど、気持ちの内側・試行錯誤のプロセスを自分の問題を交えながら語っていたのが印象的。
個人的にクリケットの新たな可能性を感じたワークショップでした。