ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

一年の計らしきもの

2011-01-03 22:28:30 | Weblog
東京の人口が、また休み前に戻りつつある。
人の気配がする。
静かでのびのびと心をのばせたのに、人との距離をはかり始める。
空気のにおいも、つきはじめた。
なんだかすごく窮屈だなあ。すぐ慣れるのだろうけど。

昼間、インターネットが普及する前、
どんな時間を過ごしていたのかを思い出そうとした。
テレビはもともとあまり見なかったし、電話もあまりしなかったから、
きっと基本は音楽を聴きながら読書をしていたのだろうと思う。

あのころは、静かな時間というか、止まっている時間がたくさんあったので、
頭の中でいろいろなストーリーを想像して遊んでいたようにも思う。
いまのように、すぐ調べものもできなかったから、
まず想像することから、ものごとにアプローチした。

料理を味わうときも、味覚を頼りに作り方を想像した。
でも、いまはすぐ、レシピを調べようと思ってしまう。
便利になったけれど、
今年はあえて便利さを我慢する時間をつくってみようと思う。
すぐにインターネットに頼ることはしない。
何かを想像するときには、静かさと時間が必要だ。

幸せも不幸せも、心の中に広がるには、少しの時間が必要。
時には不幸せが心を占めることも人生では大切で、
不幸せを見るには、覚悟を決めることが必要で、それには時間を要する。
幸せだけを見ようとしているといつか、その幸せも見えなくなってしまう。

うん、今年は少し想像することをやってみよう。
漠然としているけれど、これが当面の一年の計。