最近、いいことがあると、その直後に必ず、別のことでなにか失敗をしでかしたことに気づく。
なんだよ、もう!
と思ったけど、どこかから「いいことがあるだけ、いいじゃん!」という声がきこえた。
そうだよね。トータルで見たら、いいんだ。きっと。
先日から気になっている近所のケーキ屋さんは、どうやらちゃんと開いている。
土曜日の午後に前を通ったら、
お店の中でコックさんみたいな白い格好をした若い女性が、
幸せそうな顔をしてケーキを作っていた。
そうそう。こうでなくっちゃ。
人に食べてもらうものは、幸せそうな顔をして作るものだ。
そんなお店の前で女性が3人、中を覗き込みながら、
いかに最近のコンビニのケーキは安くて美味しいか、という話をしていた。
そして最後には、「コンビニでいいじゃん」と落ち着いて、去って行った。
まあ、中に聞こえたとは思わないけどさ・・・、そんな店の真ん前でライバルの話をしなくても。
それにしても、ライバルがコンビニとは!
お店をやるというのは、難しいことだ。
さて、年始から北森鴻さんの本を3冊読んだ。
『凶笑面』『顔のない男』『虚栄の肖像』
どれも、なかなか面白かった。
特に『顔のない男』なんかは、少し前に映画になった「某X」よりも
ずっとずっとミステリとして完成度が高い、と思う。
でも、きっと映画化するほうからすると「華はXのほうがあるでしょう」となるんだろうなあ。
『凶笑面』は民俗学者、『虚栄の肖像』は絵画修復師が主人公だから、
こちらも私のツボだったけれど、
いまは蘊蓄よりもミステリを求めていたので、『顔のない男』が一番ハマった。
ある意味では地味だけど、とても面白い作家さんだ。
ちょうど亡くなって約1年なんだなあ。
さて、少しいい休憩時間をもったので、
明日からはまた、課題図書関係の本を読もう。