もしかしたら、中国の若者の方が、いまの日本のことをよく知っているかもしれない。
1993年に中国留学したころと違い、
この数年間、中国へ行くたびに、なんとなくそう思った。
中国の若者は、私が中国語を話す日本人だとわかると、喜んで寄ってくる。
もちろん日本人が嫌いな中国人もいる。
でも、都市部の若者は、基本的に日本に対して興味があると思う。
そして、アニメや日本の電気製品の話をする。
アニメ「ドラえもん」は私も好きだった。
「クレヨンしんちゃん」は、むかしテレビ番組を何回か見たことがあるので、まだついていける。
でも、「ドラゴンボール」以降の日本アニメのほとんどは、
日本で流行っていたときに興味がなかったから、内容はもちろん存在すら知らないものがたくさんある。
日本でヒットしたから中国にも「輸出」されたのだろうに、タイトルすら知らないものもあった。
「テニスの王子様」は、その存在も決め台詞も、中国人に教えてもらった。
よりオタクなアニメの話題になると、まったくわからない。
宝塚歌劇団に憧れている中国人の女の子が、目をキラキラさせて、
ナントカ組のトップの名前を中国語読みで言った。
そして、「知ってる?」と聞かれたときには、本当に目を見開いてフリーズしてしまった。
そのあと、次々とアイドルの名前を挙げられたけれど・・・、
別に本人と知り合いじゃないし、ファンじゃないし、
名前を知っている人はいれども、どんな歌をうたっているか知らなくて・・・、
そう応えるのもなんだか申し訳なく、
「国籍の問題じゃないよ。もう若者とは話があわないさ」という気分になりつつ、
「日本人だからといって、みんながそれを好きというわけではないんだよ」と言ってやるには、
相手の日本への憧れは強く、日本人と初めて話しているという感激も大きく、
ついつい私は、日本人特有の「あいまいな笑顔」というのを浮かべてしまった。
日本の電気製品の話は、まだ、なんとなくついていける。
品質がよくて丈夫で長持ち、仕様がすごく親切。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、「モノ」は何であっても、ほめるポイントはほとんど同じ。
だから、話についていける。
『メイドインジャパンと中国人の生活 ~日本のメーカーが与えた中国への影響~』という、
中国人の日本語作文コンクールの受賞作品集を読んだ。
そこには、私が知らない日本がたくさんあった。
そして、日本語を学んでいる人は、よく日本のことを学んでいる。
商品やコンテンツの表面的なことではなくて、
「なぜ、どうして、そんな商品を生み出すことができたのか」という、
日本の文化や精神面についての考察も深い。
私はいままで、日本は工業製品を輸出している国だ、と思っていたのだけれど、
工業製品は、イコールで、日本の文化なのだと思った。
中国人が日本のアニメを楽しんでいるのも、それは「よくできている」からだ。
だから、熱狂しているんだ。
当然のことなのだけれど、わかっていたつもりだったのだけれど、
改めて外国の人に言ってもらうと、心の奥に響くことがある。
欧米から、エコノミックアニマルと揶揄された時代があった。
でも、「ものづくり」は、日本の文化なんだと、改めて思った。
なんだか、ここのところ日本が好きになっている。
1993年に中国留学したころと違い、
この数年間、中国へ行くたびに、なんとなくそう思った。
中国の若者は、私が中国語を話す日本人だとわかると、喜んで寄ってくる。
もちろん日本人が嫌いな中国人もいる。
でも、都市部の若者は、基本的に日本に対して興味があると思う。
そして、アニメや日本の電気製品の話をする。
アニメ「ドラえもん」は私も好きだった。
「クレヨンしんちゃん」は、むかしテレビ番組を何回か見たことがあるので、まだついていける。
でも、「ドラゴンボール」以降の日本アニメのほとんどは、
日本で流行っていたときに興味がなかったから、内容はもちろん存在すら知らないものがたくさんある。
日本でヒットしたから中国にも「輸出」されたのだろうに、タイトルすら知らないものもあった。
「テニスの王子様」は、その存在も決め台詞も、中国人に教えてもらった。
よりオタクなアニメの話題になると、まったくわからない。
宝塚歌劇団に憧れている中国人の女の子が、目をキラキラさせて、
ナントカ組のトップの名前を中国語読みで言った。
そして、「知ってる?」と聞かれたときには、本当に目を見開いてフリーズしてしまった。
そのあと、次々とアイドルの名前を挙げられたけれど・・・、
別に本人と知り合いじゃないし、ファンじゃないし、
名前を知っている人はいれども、どんな歌をうたっているか知らなくて・・・、
そう応えるのもなんだか申し訳なく、
「国籍の問題じゃないよ。もう若者とは話があわないさ」という気分になりつつ、
「日本人だからといって、みんながそれを好きというわけではないんだよ」と言ってやるには、
相手の日本への憧れは強く、日本人と初めて話しているという感激も大きく、
ついつい私は、日本人特有の「あいまいな笑顔」というのを浮かべてしまった。
日本の電気製品の話は、まだ、なんとなくついていける。
品質がよくて丈夫で長持ち、仕様がすごく親切。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、「モノ」は何であっても、ほめるポイントはほとんど同じ。
だから、話についていける。
『メイドインジャパンと中国人の生活 ~日本のメーカーが与えた中国への影響~』という、
中国人の日本語作文コンクールの受賞作品集を読んだ。
そこには、私が知らない日本がたくさんあった。
そして、日本語を学んでいる人は、よく日本のことを学んでいる。
商品やコンテンツの表面的なことではなくて、
「なぜ、どうして、そんな商品を生み出すことができたのか」という、
日本の文化や精神面についての考察も深い。
私はいままで、日本は工業製品を輸出している国だ、と思っていたのだけれど、
工業製品は、イコールで、日本の文化なのだと思った。
中国人が日本のアニメを楽しんでいるのも、それは「よくできている」からだ。
だから、熱狂しているんだ。
当然のことなのだけれど、わかっていたつもりだったのだけれど、
改めて外国の人に言ってもらうと、心の奥に響くことがある。
欧米から、エコノミックアニマルと揶揄された時代があった。
でも、「ものづくり」は、日本の文化なんだと、改めて思った。
なんだか、ここのところ日本が好きになっている。