ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

気がかり

2011-01-13 21:30:45 | Weblog
近所に、新しく洋菓子屋さんがオープンした。
一年で一番ケーキが売れるであろうクリスマスが過ぎてからの開店だったと思う。

というか、昨晩、久しぶりにお店がある道を通ったとき、開店していると気がついた。
すごく明るい店内で、入り口のガラスもきれいだったから、店内がとてもよく見えた。
カウンターには、美味しそうなケーキが並び、
その向こう側には、中年~初老の女性が、一人立っていた。

きっと、思うほど売れなかったのだろう。
その女性は、なんともいえない表情を浮かべていた。

前を通り過ぎて、かわいそうな気持ちになって、引き返そうかと思って・・・、やっぱりやめた。
パン屋さんなら、明日の朝ご飯に、とも思うけれど、
ケーキの場合、その日に食べる気がないのなら、夜には買わない。
デパ地下で衝動買いするのとは違う。
一軒家のケーキ屋さんなら、夜「売れ残ったように見えてしまう」ケーキを、
誰もわざわざ買わないだろう。
開店時間が、夜遅くまでと表示されていても、そういうものだと思う。
そして結局、かわいそうだ、という感情より、私にとって必要かどうか、が優先し、買わなかった。

ずっと趣味でやってきたケーキ作りなのだろうか。
奥さまがお店を開きました、という雰囲気に思えた。

別にどんな環境の人がどんな動機でお店を始めてもいいけれど、
ケーキ屋さんには、しょっぱいものではなくて、甘いものを買いに行く。
だから、いかにも「甘く」あってほしい、と思う。

気になったから、今日の帰り、そのお店の前をまた通ってみた。
「今日は都合によりおやすみします」との張り紙がしてあった。

昨日のあの女性の顔を思い出した。
やっぱり、無理してでも、買ってあげたらよかったかもしれない。