久しぶりに、小学生の頃の気持ちを思い出している。
読書感想文って、すごく苦手だった・・・。
なぜ、課題図書となって「読もうね」と言われると、
本というヤツは、一気に面白くなくなるのだろう。
本が、単なる苦痛をもたらす紙の束に化けた。
これが、妖怪。
ということで、ここ数日、まったく読書のペースがあがらない。
ある有名な作家の伝記を読んでいるのだけれど、
その濃い性格というか、
作家になるくらいだから、いろいろと強烈な部分をもっているわけなので・・・、
その強さに、頭の中がクラクラして、気分が悪くなる。
ついこの前まで、その作家の伝記をおもしろがって読んでいたのが、うそのようだ。
作家なんだから、作品をどう受け止めるかだけでいいじゃん。
なにも伝記を読ませなくったって、とか、いつもは言わない愚痴を言い始めたりする。
優等生は、ブツブツ文句を言いながらも、ちゃんとソツなく、Aプラスの感想文を書く。
そんな同級生が、うらめしかった。
そして、うらめしいからこそ、余計に反抗したさ。
先生や親に「やればできるのに、どうして」なんて言われると、
もっと逆らってやりたくなったさ。
もう、後ろ向きな思考がとまらない。
とことん後ろ向きになって、これ以上は下がれなくなったところで、
さて、どんな景色が見えてくるか。
いまは、その儚い可能性を一縷の望みとしよう。