今回はじめてのったエミレーツ航空。
アフリカ行きの乗りかえ地・ドバイをハブ空港とする
アラブ首長国連邦(the United Arab Emirates)の航空会社だ。
3月28日に成田‐ドバイ直行便が就航したところ。
のってびっくり、エコノミー席なのになんだかゴージャス。
座席のクッションも生地もいいし、
毛布もピロー(クッションというか枕というか…)もいい。
しかも、全席に個別スクリーン(下の写真の上部)と
電話(同下部)、電源ソケット(同左部分)、
USBポートなど(同右部分)がついている。
スクリーンを介してえられる情報は、すべてオンデマンド。
information, communication, entertainmentの
頭文字をとって命名された、その名も「ICE」システム。
フライト情報チャンネルや免税品お買い物チャンネル、
映画・ドラマ・音楽などのチャンネルも多彩にある。
みたい映画をいつでもみられるし、
フライト情報を随時チェックできるのも、面白い。
地上への電話は1分5ドル、メールは送受信1回1ドルだとか。
いずれもクレジットカード払いで、米ドル計算。
電話機の部分のボタンをつかって
スクリーンのチャンネルや音量、読書灯の操作もする。
機内食もおいしい。
美味しすぎて、往路便では写真を撮りわすれたほど。
しかも、今どき、カトラリーをプラスチック製にせず、
デザインもあくまで優雅志向。
トイレもすごい。
洗面台は大理石風なプリントだったし
棚の壁や便座のフタは木目プリントだった。
そのうえ香水とハンドローションが備えつけてある。
機内の乾燥で手はガサガサ。なかなかありがたかった。
ありがたいと言えば、
その日の成田‐ドバイ便はけっこう空いていた。
おかげで、3席つかって横になることもできた。
11時間とすこしかけて到着したのは、午前3時のドバイ。
そう、ドバイは24時間眠らない国際ハブ空港だ。
降りたったのは、2008年にオープンしたという
エミレーツ専用の最新型第3ターミナル。
深夜なのに、人影がなくて怖いとか不安ということはない。
これまで「深夜の乗りかえ」といえば、学生時代に
グレイハウンドという長距離バスでアメリカ1周をしたときの
暗くて怖いバス停のイメージしかなかった。
当時、グレイハウンドのバス停ちかくは治安がよくなかった。
もちろんバス停内も油断できない。ひとりで行動するのはもってのほか。
ちょっとトイレへいくにも友人と一緒に行かなければならなかった。
といって荷物を放置はできないから、荷物をかかえて。
なぜ、よりによってこんな夜中に
バスの車体を交換しなきゃならないんだ?
なぜ、そのために2時間も3時間も
深夜のバス停で待たされなきゃならないのか?
以来、そんな疑問とともに、「深夜の乗りかえ」は
暗くて怖いイメージとしてわたしの記憶に定着していた。
目の前にひろがるドバイの様子はそのイメージとまったく異なる。
明るい。白い。ツルツルピカピカ、光沢まである。
随所に充電ステーションもあり
(上の写真の右手前の白とピンクの設備がそれ)、
自分のパソコンで作業をしようと思えば、それも可能。
あちこちで産油国のオイルマネーの力を見せつけられるようだ。
…もっとも「産油国」というだけなら、アメリカだって、
アフリカのたとえばスーダンだってそうなんだけれど。
(何が、なぜ違う?)
ここドバイ空港には、深夜でもインフォメーションデスクに人がいる。
店もあいている。マクドナルド、スターバックス、ハーゲンダッツに
ポール(フレンチカフェ)、シーフードマーケットなど。
お国柄、男女それぞれの「Prayers room」なる部屋も。
空調も良好で、寒くもないし暑くもない。
トイレも明るくてキレイで安全だ。
だからといってトイレまで撮るつもりはなかったけれど、
イスラム式ウォシュレット(と呼んでいいのか?)があったので
思わず写真をとってきた。
便器の左横にあるシャワーが、それ。
よくみると、便器には手前に黒字で「TOTO」とあった。
センサーで水を流す、おなじみのTOTO製。
ちなみにドバイ空港の時計はアナログ式のロレックス。
成田空港の時計はデジタル式の(たぶん)セイコー。
ナイロビ空港の時計は…なかった。
時計の話は、また後日。
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