湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

祝島舞台の映画2本公開へ/ならば見知れ:中島みゆき『顔のない街で』

2010-05-18 20:42:19 | 本/映画/音楽/番組

なんだか元気がでない。もしかして五月病
とはいえ、自分でそういえる程度には、そして
料理をしようかと思える程度には回復してきたみたい。

そこで、今日は景気づけのため、音楽をかけながらご飯したく。
こういう気分のときなにを聴こう? 
とりあえず最近聴いてない曲にしよう。
うん、お世話になっている方が貸してくださった
(そして去年はほとんど聴けなかった)中島みゆきさんの曲がいい。

友だちが彼女のファンだったこともあり、小学生のときから
彼女の詩には馴染みがあった。歌を聴くようになったのは中学時代。
大学時代には、ジーンズシートで『歌暦』のステージを観にいったり。

卒業後のもっとも不安定だった時期にでかけた傷心(昇進じゃない)旅行に
親友のトキさんがもってきたのも中島みゆきの曲だった。
朽ち果てそうな(?)古い日本家屋で、火のつかない薪ストーブに難儀しながら、
世情』という曲をふたりでくりかえし聴いた。

どこで聞きつけたのか、
その日の夜にはトキさんの文学座仲間が
わらわらと押しかけてきたので、
まったりとした時間はながく続かなかった。
それでよかったのかもしれないと思っている。


思い出ぶかい中島みゆきさんの曲に
まためぐりあえたのも何かの縁。
今日はまだ時刻も早いし、
窓をしめきってフルボリュームで。

…と思ったけど、
父の形見のスピーカーはハイスペックで音量が凄すぎた。
多少なりとも世間知を身につけた今のわたしは1/4ボリュームで我慢。
それでもけっこういい感じ。

音楽を聴きワインを飲みつつ、ご飯したくを。
火に任せているあいだに、たまっていた新聞も読んで。
そして今日の幸運をしる。
すべてはこの記事をみるためだったに違いない。
ネットでは読めないようなので、以下に一部を抜粋してご紹介。

**************

「原発反対」映画で発信 山口・祝島 2本完成、公開へ 
  (2010年5月16日東京新聞)

  瀬戸内海に浮かぶ山口県上関(かみのせき)町の祝島(いわいしま)。
  島民が四半世紀以上も原発建設に反対し続けていることは、
  全国的にはあまり知られていない。
  そんな島と島民を撮影した映画二本が、相次いで完成した。
  「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)と
  「祝(ほうり)の島」(纐纈(はなぶさ)あや監督)だ。
  東京を拠点に活動する女性監督二人が偶然、同時期に撮影。相乗効果で
  島の現実が全国に届くことを願っている。(加藤裕治)

  祝島では約五百人が漁業や農業などで  生計を立てている。
  中国電力上関原子力発電所の建設予定地は同じ上関町の長島にある。
  祝島の集落からは、幅約四キロの海の向こう側に見え、島民の九割が
  建設に反対している。

  その島で二人とも2008年夏から今年春まで撮影をした。
       (…中略…)
  しかし、撮影に臨む考え方は大きく違った。
  「単純に反原子力を訴えても、一般の人たちの意識は変わらない。
  自然エネルギーにシフトする世界の潮流と島がつながれば、変革が起きる」
  と考えた鎌仲監督は、島から海外へと目を向けた。
       (…中略…)
  一方、本作品がデビューになる纐纈監督は、
  島民の生活を深く掘り下げようと試みた。
  「島全体が大きな家族のよう。もう一度来たい」と最初に訪れたときに
  感じた。それが撮影のきっかけだったからだ。
 
  空き家を借りて自炊しながら、棚田で稲作を営むお年寄りや
  一本釣りの漁師らの姿を追った。「島の人たちが大切にしているものを撮り、
  その中に原発がどう割り込んできたのか感じたい」。そう思い、
  作品ではインタビューをできる限り減らし、島民の生活ぶりに時間を割いた。

  二人はともに原発建設計画が止まるように願い、相手の作品にも期待する。
       (…中略…)
  「ミツバチ…」は上映時間2時間15分で、5月下旬から
  全国各地で上映会が開かれる。「祝の島」は約1時間45分で、
  瀬戸内各地で先行上映会を開いた後、6月からはポレポレ東中野
  (東京都中野区)と横川シネマ(広島市西区)で上映する。
       (…後略…)

**************

わたしがこの記事をよんでいる間に
次の曲へとかわった。

記事と響きあう世界を醸す
『顔のない街の中で』(作詞作曲中島みゆき)。
あまりにもタイムリーで、
思わず歌詞カードを手にして耳をかたむける。

お勧めは、いい音でフルボリュームで聞くこと。
Enjoy and feel it!!
…って、日本語でいえないのか? と、ひとり突っこみ。

翻訳してみよう。

「この歌と映画のメッセージを
感覚のすみずみまでつかって感じて、
そして、味わって」

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