
道の駅石狩「あいろーど厚田」で北海道先人カードも配布していたので
もらってきました。
2階が資料館になっています。
子母澤寛は石狩市厚田出身で「新選組始末記」や「勝海舟」などの時代小説を
を書いた作家です。
幕臣や新選組といったそれまであまり扱われることのなかった人々を主人公に
しましたが、それは時代小説の新たなジャンルを拓くとともに他の時代小説
作家に多くの影響を与えました。
また武士だけではなく、侠客などの大衆的な題材も多く取り上げました。
なかでも「座頭市物語」は、勝新太郎主演の映画で大評判となり、その後も
北野武の監督主演で映画が作られるなど、現在も映画界に大きな影響を与えて
います。
子母澤寛は生涯に300点を超える単行本を出しました。全集は2回刊行されており、
昭和を代表する流行作家の一人と言ってよいでしょう。
作品の多くは「任侠・股旅物」と「幕末維新物」に二分されます。任侠・股旅物
は国定忠治や清水次郎長などの侠客を主人公にした娯楽小説群です。
幕末維新物は勝海舟、榎本武揚など幕末に活躍した人物や名もない幕臣たちの
生活を描いた作品群です。新選組を扱った作品は司馬遼太郎をはじめとする後輩の
時代小説作家に大きな影響を与え、「新選組」という新たなジャンルを生み出し
ました。
現在でも小説や映画だけでなく漫画やアニメのようないわゆるサブカルチャーにも
広がりを続けています。
子母澤寛
出没年:1892年~1968年
出身地:北海道厚田郡厚田村(現 北海道石狩市)
それまで朝敵とされた新選組を歴史小説の題材に取り上げた最初の作家。
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