苫小牧市民会館です。
こちらの施設は何かコンサート等のイベントがない日は鍵がかかっていて
入れません。
ところがコロナの影響で集会やイベントは軒並み中止。中に入れる機会を
うかがっておりました。
この日はたまたまイベント終了後、コロナ消毒のおばちゃま達の団体が出てきて、
鍵をかける寸前に、そばにいた施設の管理人と思われる方に声をかけて中に
入れていただきました。
右側にいらっしゃるのが管理人と思われる方。彫刻の場所とか説明してくれました。
この作品(壁画 モザイクタイル)は作品名不詳。製作者は遠藤ミマンです。
胸像あり。
小保方卯市翁之像
道議として勇払原野の開発、苫小牧港の築設を提唱するなど、本道開発に
努力したことから、名誉市民の称号を贈り像を建立した。
昭和37(1962)年11月16日建立
当時の市長 田中正太郎の名前はあるが作者の記載はない。
小保方翁は、明治4年群馬県に生れる。弱冠大使を抱き渡道し、当市に定住す。
姿性温厚篤実、不言実行、幾多の事業、団体に関係する他、村議を始め多くの
公職に推され当地方の発展、自治の振興に寄与した。又動議に挙げられては、
勇払原野の開発、苫小牧港の築設を提唱する等本道開発に努力した。特に消防、
通運会に遺した功績は偉大である。市は名誉市民の称号を贈り、昭和36年11月16日
逝去に際し市葬の礼を以つてす。
茲に 永久に表彰し、その徳を偲ぶ。
銘板はないが、小保方翁像 (加藤)顕清 のサインあり。
もう一つ胸像あり。
岩倉巻次翁
市のホームページには、築港期成会長として苫小牧港の実現に献身尽力し、
本市の発展に寄与したことから、名誉市民の称号を贈るとともに像を建立した
とある。
こちらは解読が困難で文字起こしはあきらめました。
さて市のホームページには作者が加藤顕清とありましたが、
背中にサインがあり、
どう見ても本郷新なので、市役所に訂正依頼のメールを送りました。
翌日「ご指摘のとおりでした」の回答があり、早速ホームページが修正
されていました。
あともう1点、作品名不詳のレリーフあり。作者は尚珉とのこと。
日本軽金属㈱様より寄贈です。
白鳥をあしらったライト(だと思うんだけど)、デザインが素敵でした。
旭町3丁目2-2
苫小牧市民会館
私も苫小牧には行きましたが、ホールには入れずじまいで、今回の記事はすごく貴重だと感じました。
なお記事違いですが、参考までに書いておくと、前項の「青年の樹」の作者について、1998年ごろに札幌彫刻美術館が出した冊子「北海道の野外彫刻」には「伊藤隆一」と明記されています。作風的には確かに、と思いますが、補強材料がないので確たることはわかりません。
確かにステンレスの線と曲線の作品は、「伊藤隆一」と言われると納得するものがありました。
市民会館はたまたま鍵をかける現場に遭遇して、館長さんと思われる方とお話しできて運が良かったです。
また苫小牧市教育委員会の担当者さんも迅速に対応してくれてうれしかったです。