NHKの大河ドラマ『風林火山』がいい!
歴史小説好きの私にとって、NHKの大河ドラマは毎週楽しみの一つだったが、実は竹中直人の「秀吉」から一切見てなかった。
理由の一つとして、まず最近の若い人に媚びる様な納得いかないキャスティング。
タッキーの義経に香取信吾の近藤勇など、いったいどうしたんどろうって感じだった。
それからあまり興味を引かれる主人公でなかったこと。
結構ドラマやらでやりつくされた武将だったり、前作の「功名が辻」の山内一豊などは、私の中ではただの世渡り上手の武将という印象。
それとやはり第一話を見逃すことが多かった^^;
これを見逃すともう見る気が一切なくなってしまうんだよね。
そして今回の『風林火山』も、また第一話を見逃してしまったんだけど、なんと偶然に土曜の再放送を見ることができた。
山本勘助といえば、これも私の中ではかなりダーティなイメージだったんだけど、本作の勘助はそんなイメージを、見事に覆す爽やかさと魅力に溢れた人物に描かれていた。
なにより勘助演じる内野聖陽が素晴らしい。
こんな素敵な俳優さんがいたんだと感激してしまった。
野望に身をたぎらせるギラギラ感に、軍師らしい知性と、時折見せる優しさとユーモア。
言う事なしのはまり役なのだ。
今夜の「勘助討たれる」で9話目となるが、NHKの公式サイトを見ると12話目でやっと井上靖の原作に追いつくとのこと。
なんとここまでオリジナルだったんだ。
いやあ~、見事な勘助像を作り上げた脚本と演出に、これからの展開がますます楽しみになってきた。
それから武田家筆頭家老の一人板垣信方演じる千葉真一がいい!
バラエティで関根勤やその娘に茶化されるイメージが定着してしまったが、今夜の千葉真一の勘助に向けた表情、もう最高だった。
立ち回りも流石のかっこよさ^^
千葉真一と武田信玄ということで、みょ~なことを思い出した。
かの「戦国自衛隊」で、千葉真一が信玄を討つシーンがあり、不思議な廻り合わせを感じてしまう。
ますます面白くなっていく『風林火山』、最後まで目が離せないね^^