ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

NHK大河ドラマ『風林火山』にはまる

2007年03月04日 | TV(ドラマ)

 NHKの大河ドラマ『風林火山』がいい!

 歴史小説好きの私にとって、NHKの大河ドラマは毎週楽しみの一つだったが、実は竹中直人の「秀吉」から一切見てなかった。

理由の一つとして、まず最近の若い人に媚びる様な納得いかないキャスティング。

タッキーの義経に香取信吾の近藤勇など、いったいどうしたんどろうって感じだった。

それからあまり興味を引かれる主人公でなかったこと。

結構ドラマやらでやりつくされた武将だったり、前作の「功名が辻」の山内一豊などは、私の中ではただの世渡り上手の武将という印象。

それとやはり第一話を見逃すことが多かった^^;

これを見逃すともう見る気が一切なくなってしまうんだよね。

そして今回の『風林火山』も、また第一話を見逃してしまったんだけど、なんと偶然に土曜の再放送を見ることができた。

 山本勘助といえば、これも私の中ではかなりダーティなイメージだったんだけど、本作の勘助はそんなイメージを、見事に覆す爽やかさと魅力に溢れた人物に描かれていた。

なにより勘助演じる内野聖陽が素晴らしい。

こんな素敵な俳優さんがいたんだと感激してしまった。

野望に身をたぎらせるギラギラ感に、軍師らしい知性と、時折見せる優しさとユーモア。

言う事なしのはまり役なのだ。

今夜の「勘助討たれる」で9話目となるが、NHKの公式サイトを見ると12話目でやっと井上靖の原作に追いつくとのこと。

なんとここまでオリジナルだったんだ。

いやあ~、見事な勘助像を作り上げた脚本と演出に、これからの展開がますます楽しみになってきた。

 それから武田家筆頭家老の一人板垣信方演じる千葉真一がいい!

バラエティで関根勤やその娘に茶化されるイメージが定着してしまったが、今夜の千葉真一の勘助に向けた表情、もう最高だった。

立ち回りも流石のかっこよさ^^

千葉真一と武田信玄ということで、みょ~なことを思い出した。

かの「戦国自衛隊」で、千葉真一が信玄を討つシーンがあり、不思議な廻り合わせを感じてしまう。

ますます面白くなっていく『風林火山』、最後まで目が離せないね^^