ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

ギリギリで紅葉を見に行く

2024年12月02日 | おでかけ

 今日は全く別の用事で休みをもらっていたが、ついでに紅葉を見に行こうとなり、もうこの時期だと遅いかなあ、なんて思いながら行ってみた。

とにかく大勢の人が群がる時期に観光地へ行くのが嫌で、だいたい見頃より早かったり遅かったりしてしまうんだけど、今日はどうかなあ(^^)

で、行ってきたところが、室町時代に水墨画家として活躍した「雪舟が、幼少の頃にお寺に修行に入ったとき柱に縛られ、涙でネズミを描いたというエピソードが有名な宝福寺。

最初場所がちょっと細かいとこまで分らなかったので、ナビで名称「ほうふくじ」っていれて検索したらリストがズラ~っと出てきて、一番上の宝福寺が980とか距離が出て、そんなに近いわけないのになあ、なんて地図を見るとなんと青森の方が出ていた。

この980は980mではなく980kmということだったんだと判り大笑い。

気を取り直しナビに地区を指定してOK。

 まず駐車場に到着すると、休日は駐車場に入る道まで長い列が出来るらしいが、今日はほぼ満車ってくらいで2台ほど空きスペースがありなんなく駐車できた。

車から降りると、天気もよく遠くに色鮮やかに紅葉した木々もしっかり見えている、よしよし(^^)

紅葉が早く観たくて、山門からはいらず裏口からまずは「三重塔へと向かう。


人もそんなにいなかったので、余裕で誰も写っていない写真が撮れた。

ここから遠目で南側の「般若院の、鮮やかな黄色に色づいた葉が目につき、そちらに移動。


こちらも中には誰もおらず、いい写真が撮れたかな。

そこから今度は北側の建物の方へ階段を降りていく。

ここは年配の人がいっぱいいた(^^;)


離れた所からもう一度振り返って、三重塔と右の「禅堂が入ったアングルで撮ったが、太陽が雲に掛かり日が陰っていたので、今こうして写真をみると、葉が落ちちゃってる木もありなんだか暗いなあ(^^;)


ここも綺麗に紅葉してたんだけど、自分も含め周りの人もこの撮っている位置に並んで撮影してるのに、なぜか奥の右端におじさんがひとりずっと立ってたため、サイズを修正し右端をカット(笑)

後からネットで知ったが、この写真の左側に雪舟が涙でネズミを描いたという「方丈という住持の居室があったのに、スルーしてしまってた(^^;)

途中木々の中にひっそりと立つなんだか異様な石碑を発見・・・。


ちょっと近寄りがたかったので、近くの解説の看板をよく読んでみる。

雪舟碑」と呼ばれるもので、昭和3年に建立された石碑だとのこと。

最後に仏殿に寄るという、反対回りで回ってしまったけど、所々落葉している箇所もあり、ギリギリの見頃でなんとか綺麗な紅葉が観れたかな。

 もう遅いかなあ、なんてついでに来たけど、よかったよかった(^^)

なにより人も少なかったしね。


蒜山へドライブ2024

2024年10月24日 | おでかけ

 毎年この紅葉の時期になると蒜山へ行くんだけど、見頃は11/3と調べて分っているにもかかわらず、天気予報では晴れということだったので今日無理矢理休みを取って行ってきた(^^;)

というのも、来週はほぼ雨か曇りということと、見頃はとにかく人が多く疲れてしまうので、色づき始めだというネット情報から部分的に紅葉してる場所があるんじゃないかと、いつものパターンでフライング気味に行ってしまったが・・・。

 蒜山ICの手前、高速から見える景色はうっすらと青空が見える曇り空で、山々の紅葉もほぼなく、遠く大山が見えるだろう方向には雲がかかり、その絶景も見えない。

結論からいって、今日は失敗(笑)

 それでも蒜山のICを降りて、いつものようにまず「蒜山ハーブガーデンハービル」へと向かう。

駐車場に止めた時点で、雲がさらに広がり、日差しが薄い。

建物は補修工事中だったけど、入園料300円を払い、入ってすぐの季節の草花が植えられたボタニカルガーデンに入ると、その静かで落ち着いた雰囲気にしっかり癒やされる。

ガーデニングに疎い私は、咲いている花や植物の名前もほとんど知らないが、とにかくそこを歩いて回っているだけで気持ちがいい。

さらにそこから丘を上がっていくと展望台があり、そこからの景色もいいんだなあ。

眼下に広がるラベンダー畑に、遠く蒜山の山々が広がるこの景色、今年も見れてよかった。

 ゆっくり歩いて回っていると、もうお昼前になっていたので、事前にはひるぜん焼そばでも食べようと思っていたが、お腹も減っていたので、ここにあるカフェで食事をすることにする。

昼時なのに、広い店内で食事をしているのは3組という静けさ、いいねえ~(^^)

まず入り口でメニューを決めるんだけど、チーズケーキやホットハーブティーの他に、「パスタのランチ」「蒜山の恵みピザ」「ごはんのランチ」「ジャージービーフカレー」があり、私は「ごはんのランチ」を注文し、空いている席に座る。

するとすぐに店員の人が来て「ごはんのランチ」はもうないので、他のメニューを選んでと言われる。

この時点で12時ちょっと前だったのにもう無いんだと驚いたが、代わりにわざわざ蒜山まで来てとも思ったが、「ジャージービーフカレー」を注文する。

ごく普通のビーフカレーだったが、一緒についていたヨーグルトが美味しかったのでいいとする(^^;)

400円戻ってきたし(笑)

 食事も終わったので少し歩こうと思い、次は山の天然水が湧き出る「塩釜の冷泉」という池へ向かう。

駐車場に到着し歩いて向かう途中、ロッジの横にある水汲み場から流れ出る水を、ペットボトルに何本も入れている老夫婦が目に留まる。

私は何年か前、ずっと胃が痛いときがあり、検査を受けるとピロリ菌があると診断され、一週間治療薬を飲み続けて除菌したという経験があるんだけど、そのピロリ菌の感染経路が井戸の水とか湧き水にあるという情報を知り、前にここの湧き水を飲んだこと思い出し、それから絶対に湧き水みたいなものは飲まないと決めていた。

湧き水が入ったペットボトルを抱えて嬉しそうに駐車場に戻る老夫婦を横目に、「気をつけた方がいいですよ」なんて心の中でつぶやきながら池の方へ向かう。

池の手前に、池から湧き出た綺麗な水が川となって流れているんだけど、その川に降りる階段があり、そっとその流れる水を触ってみる。

冷たい!これこれ(^^)

と、来た記念に冷水を触って満足すると、階段を上がり池の周りを歩いてみる。

が、前の時にはなかったと思うが、池の周りにたくさんの雑草が生い茂り、手入れされていないことにガッカリしてしまう。

ネットで調べてみたけど、池の周りはやっぱり綺麗に刈られていて、しっかり手入れされていたのに、今日は雑草ぼうぼうで水面もなんだか狭く見えにくい。

 池を一周回り、もういいかなあ、なんてガッカリしながら駐車場まで戻り、さっさと次の蒜山で一番眺めがいい絶景ポイント「鬼女台展望台休憩所」へと向かう。

もうこの時点で空は一面雲で覆われ、大山は見えないだろうと分っているが、蒜山に来たら絶対訪れたい場所なので、とりあえず行ってみる。

天気がよければ、写真真ん中辺りの雲の奥に、大山が見えるんだけどなあ(^^;)

午前中の僅かな青空もなく、紅葉もなく、手前の一本の木がかろうじて色づいているのが救いか(笑)

 ただ私的には絶景を見ることはできなかったが、とにかく観光客が少ないというのが最高に気分がよかった。

前にこの展望台も、長い車の列が出来ていて、駐車するまで結構待たされたことがあったが、今日は駐車場もガラガラ。

 帰りに蒜山のSAでソフトクリームを食べ、高速をゆっくりと90kmぐらいでのんびりと走りながらお気に入りの音楽を聞いている時の幸福感。

昨日の晩に急いで編集したリストで、特に聞いていて気持ちよかったのがやっぱりユーミンの「やさしさに包まれたなら」。

さらに西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」でジーンとし、最近映画公開に合わせて再放送されている「踊る大捜査線」のエンディング曲「Love Somebody」で気分が上がり一緒に「ラララ・・・」と口ずさむ。

懐かしい曲ばかりだけど、なんともいい気分(^^)

そしてB'zの「イルミネーション」とサザンオールスターズの「メロディ(Melody)」

完璧!

 さあ、来年はもうちょっと色づいているときに行こうかな。


初詣へ

2024年01月04日 | おでかけ

 ずいぶん前に1月3日に行って大渋滞に巻き込まれたことがあったので、いつもは年始めは人の混雑を避けて1月も終わり頃にゆっくり初詣へ出かけるんだけど、昨日もう行ってしまおうと思いつきで行ってきた(^^;)

神社まで車で高速を使い1時間ぐらい掛かるので、いつも朝8時半ぐらいには出るんだけど、今日は思い立って突然行くことになったので出発が10時なってしまったが、これがいけなかった(^^;)

神社手前1kmぐらいから大渋滞で、神社の駐車場に入ったのは12時過ぎ。

しかも初詣の人たちでいっぱいで、お守りを買う列まで長々と出来ている。
やっちゃいました(^^;)


 去年は突発性難聴やら朝起きたら目が真っ赤になってたり、なぜか年末から左手の人差し指の付け根がずっと痛かったりと、体の調子が悪いことが続いたのでこれも車で移動中に思いついたことなんだけど、お祓いをしてもらおうとご祈祷を申し込むことに。

受付で”身体健全”と書いて申し込み、待つこと15分ぐらいで順番が回ってきて、あっさりと終了。

今年は変な病気になりませんように。

 そしてあとはお守りだと長蛇の列に並んでやっと買えた後、おみくじを引こうということに。

おみくじの筒をガラガラと振り、出てきた数字は”24”番。

すぐ下にあった引き出しの24番を引いて中の紙を抜いてみると、なんと「凶」が出てきた。

お祓いをしてすぐのおみくじで、人生で初めての「凶」を引いて動揺してしまい、読んでも全然頭に入ってこず、なんだか”人頼みばっかりしてる”なんてことが書かれてたことだけが記憶に残ってる。

このままでは気分が悪いと、ちょっと離れたところにあったおみくじをもう一回引いてみることに。

出てきたのは「末吉」

一応吉なのでちょっとほっとするが、小吉とか中吉とかこの順番ってどうなんだろうかとすぐに調べてみると、凶の一つ上が末吉だって。

見事下からワンツーを引き当てたということか(笑)

今年はいろいろ気をつけろということでしょう。

まあね、たかがおみくじじゃないか、ハッハッハッハ・・・・・


蒜山へドライブ

2023年10月30日 | おでかけ


 紅葉にはまだ早いと思いながら、蒜山高原へドライブに行く(^^)

快晴の中走る米子自動車道から見える山々は、ところどころ黄色が混ざってるが、ほぼ紅葉している様子はない(笑)

それでも蒜山ICを出て、公道に入るまでのスロープで綺麗に紅葉する木々を目にする。
これはちょっとは紅葉してるポイントがあるかもと、わずかな期待が高まる。

 既に11時を過ぎていたので、早めの昼食ということでいつも行く水車が目印のそば屋さんに向かう。
そこは駐車場が少なく、心配しながら到着するとあと2台スペースが空いててほっとする。

店に入ると、こちらはふたりだったんだけど店員に入り口すぐの大きな6人掛けぐらいのテーブルに案内され、ちょっとガッカリしてしまう。 
前にもあったが、アベックと相席させられずっとイチャイチャしててほんと気まずかったのを思い出す(笑)

するとそんな私の心を見抜いたように、店員は「相席はありませんから」と言い残し奥へと去って行った。

メニューを見て「すいません」と大きな声で店員を呼び、天ぷらそばを注文すると、11時に開店でまだ何も出してないので時間が掛かりますと、言い残し店員は去って行く。
ちょっと意味がわからなかったが、周りを見ると先に入って座ってたお客さんのテーブルの上には未だに何もなく、あの人たちの後ということで時間が掛かるんだろうなと理解する。

しかたなく待ってると次のお客さんが入ってくる。
店員が入ってきたおばちゃんに「ここの駐車場に入れましたか?」と聞き、入れたというと「音が鳴りますので車の中で待っていてください」といい、何かカードぐらいのものを渡していた。
前来たときは店の入り口に並んでたけど、今はそんなシステムなんだ。

この時点で店の中に座っているお客さんは、自分の所から見えてるだけで4人掛けのテーブルにひとりで座っている人が3人。
全席相席させないんだと感心する。
店内がこんなガラガラの状態で、商売になるかどうかは私の心配するところではないので、そばが来るまで話をしながらゆっくりすることに。

そして約20分ほど待つと、やっとそばがやってきた。


んん~、やっぱりおいしい!!
エビの天ぷらもあつあつで旨かった~。

 次にいつものコースで、蒜山ハーブガーデンハービルに立ち寄り、季節の植物を観賞しながら腹ごなしに公園の中をしばらく散策する。
高台まで坂を上がってみる、蒜山高原の眺望も美しいんだよねえ。

 そしていよいよ蒜山一番の絶景スポットの鬼女台へと向かう。
蒜山大山スカイラインを走っていると、所々紅葉しているスポットがあり、気分も徐々に上がっていく。
結局ここの僅かな紅葉シーンが、この日一番美しいスポットになったんだけど・・・。

この時点で陽が陰りだし、雲が出てるのが大いに気になっている(^^;)

鬼女台に到着すると、駐車場へのスロープにもう車が5台ほど並んでいて、意外に混んでいるんだとがっくりきたが、5分ほどでなんとか駐車場に止められた。
そしてその駐車場から見えた大山の絶景がこれ!


写真中央、大山は見事に雲に掛かり見えなかった(^^;)
天気予報は晴れだったんだけどなあ~、残念!
駐車場から200mほど歩いて行く展望台へいってももちろん見えない(笑)

泣く泣く鬼女台をあとにし、その先の絶景ポイント鍵掛峠に行こうと思ったけど、テンションも下がりどうせ見えないんだろうからと途中でUターンし、蒜山高原センターでお土産でも買って帰ることに。

帰りに蒜山のSAに寄って大山を望むも、相変わらず雲がかかったままでほとんど見えず。
ソフトクリームを食べながら、蒜山をあとにする。

明日は仕事かぁ~


久しぶりの宮島

2023年06月15日 | おでかけ

 ずいぶん久しぶりの書き込みです。

あんまり投稿がないと広告を付けられるのはあったけど、テンプレートも解除されちゃうんですね(^^;)

 聴神経腫瘍の症状的には、やはり耳鳴りがなりっぱなしです。

それと若干聴力が落ちてきてるのか、会話中に時々聞きとりにくいことがあり、ちょっと心配。

次の検診は10月です。

ちょっとでも腫瘍が小さくなっていてくれたら嬉しいんですが・・・。

 さて、話は変わって先月広島で開催されたG7サミットの対応で、ひさしぶりに宮島に行ったので、その時のことをちょこっと書いておきます。

5/19(金)~5/21(日)に広島G7サミットが開催され、各国首脳が5/19に宮島に訪れるということで、私はちょっと前の5/17から3日間宮島に行ってました。

ずいぶん昔に宮島へは行ったことあったんですが、まだ立ち入りの規制が入っていない5/17にフェリーから下りて、厳島神社から宮島表参道商店街へ歩いて行くと、まあ平日にもかかわらず観光客のなんと多いこと!

昔来たときはこんなにも人はいなかったけどなあ。

しかもその観光客の約半分は、外国人の方たちです。

宮島ってこんなに人気の観光スポットだったんですねえ。

さらに至る所に出没している鹿の群れ。

餌をもらいすぎているのか、行きゆく観光客に見向きもせず、悠然と立ち尽くしていました(笑)

そしていよいよ各国首脳が夕食会に宮島にやってくる5/19の朝、あいにくの土砂降りの雨でした。

規制が入り、あんなに観光客で賑わっていた道にはほとんど人がいなくて、時折警備の警察官の方とすれ違うだけ。

すると、そこでとってもほっこりするものを目にし、すぐさまスマホで撮った写真がこちら ↓

土砂降りの中、鹿さんたちがお店の軒下で雨宿りしています(笑)

 そしてさらに面白かったのが、この先をしばらく歩いて行くと、今度は警備で待機してるのか警察官の方たちがいたんですが、この鹿さんたちとまったく同じように、お店の軒先に5人ほどが並んで雨宿りしていました(爆)

もうめちゃくちゃカメラで撮りたかったんですが、さすがに出来ませんでした~、残念。

とりあえずこの写真の鹿さんの姿を、警察官の方たちに変えて想像してみてください(^^)

まずは広島G7サミット、無事に終わって良かった~(^^)


大原美術館へ行く

2015年08月21日 | おでかけ

 原田マハの「楽園のカンヴァス」を読み、無性に有名な画家の絵画を見たくなってしまったので、久しぶりに大原美術館へ行ってみることにした。

平日だけど夏休み中なので観光客が多いいかなあ、なんて思ってたけど、朝の9時過ぎぐらいだったからか、思っていたよりまばらだった。

ただ入り口で大量の学生が入っていくのが見えたので、時間つぶしにこれまた久しぶりに美観地区をぶらぶらしてみることに。

この一画は何度来てもざわついた生活圏からバッサリと切り離されたような、風情ある空間って感じでいいんだなあ。

ふ~ん、なんだか知らないうちに食べもん屋さんが増えたねえ。

星野監督の記念館ってまだあるんだ。

ちょこちょこ外人さんもいるんだねえ。

なんて川の周りを一周して、再び大原美術館へ向かう。

 入り口で旗をもったガイドさんを囲んだツアーの団体さんが見えたが、ここは仕方なく入館することにする。

大人一人1300円ですか、結構するんだなあ。

もちろん目当てはアンリ・ルソーの作品だけど、「楽園のカンヴァス」の影響を受け、今までとは違う見方でそれぞれの画を見て回る。

それは画から発せられる画家の情熱を感じられるかどうか。

こんな見方するなんて、とんでもない影響を受けたもんだ、なんて思いながら一つずつ見ていく。

ただねえ、悲しいかなやっぱりそういう絵画に対しての素養がないので難しいよ。

ただ画の見方が変わったということが新鮮で、どれをみても楽しかった。

そしてついにアンリ・ルソーの作品と対面した。

1909年、ルソーがなくなる前年の作品「パリ近郊の眺め、バニュー村」。

33×46.3cmという思いのほか小さなサイズ。

顔を近づけて隅々まで見つめる。

ただただ100年以上前に実際にルソーが描いた実物が今目の前にあるということに感動してしまう。

興奮冷めやらぬうちに他の画に向かうと、なんと同じフロアにピカソの「鳥籠」があり、さらに感動してしまう。

んん~、でもピカソの画はやっぱり難しいよう(^^;)

出口の売店で、「パリ近郊の眺め、バニュー村」の絵葉書と紙のフレームを購入し、心地よい達成感に酔う。

いつかアンリ・ルソーの「夢」を見れたらいいなあ。


新庄村の「がいせん桜」を観に行く

2015年04月15日 | おでかけ

 

 急に一日休みが取れ、さて今日は何をしようかと考えた。

そういえばどこかまだ桜が咲いてるとこはないかなあ、なんてダメもとで調べてみると、なんと今満開だという場所を発見。

そこが新庄村のがいせん桜。

なんでも旧出雲街道の宿場として栄えた新庄宿の街道の両側に、日露戦争の戦勝を記念して桜が植えられたとのこと。

天気もあまりよくなく、通勤途中などで目に入る桜の木の様子から、ネットでは満開とか書いてるけど、多分もう散ってるだろうなあなんて思いながらも、とりあえずあまり期待せず出かけることにする。

 車で走ること約2時間余り、近づいてくると、平日だがたくさんの車が駐車しているのが遠目でも見えてくる。

こんな遠くまで、やっぱりみんな来ちゃうんだよねえ、なんてぼやきながら、その駐車場に車を停める。

そしてその並んだ車の奥で、桜色に染まった通りに向かって歩き出す。

来る途中雨がぽつぽつと降ってたりしていたが、どうやら大丈夫のようだ。たくさんの人並みの両側に、さすがに散り始めのようだが、見事な桜並木が広がる。

やっぱり私も日本人だわ、なんてワクワクしながら桜の木を見上げ、高ぶる気持ちを抑え、ゆっくりゆっくりと歩いていく。

予想以上の人の群れに、これは土日だったらえらいことになってただろうな、なんてやっぱりどこへ行くにも平日に限ると、今日休めたことに感謝する。

齢を重ねるにつれ、わざわざ人ごみの中に行くことはないだろうという心の声に、抗いがたくなってきている私は、とにかく土日は出不精である。

 通りの真ん中あたりにある、昔脇本陣として使われていた木代邸の中を探索する。

土間を入ってすぐ右手に、チラシみたいなものを並べたテーブルの奥に座っていたおじいちゃんに、「勝手に入っちゃっていいんですか」と声を掛けると、「あっ、いいですよ、部屋に上がってもいいですよ」と答えてくれた。

見ると左手に広い畳部屋があり、みんな遠慮しているらしく誰も部屋には上がっていなかったが、ここは許可をいただいたんだからと、靴を脱ぎ上がりこむ。

黒光りする天井の梁、頭をぶつけてしまいそうな低い鴨居、囲炉裏のある座敷や風呂場を見てまわり、昔の大名行列で本陣に入れない侍たちが、ここで休んでいたんだろうなあ、なんて思いを馳せさせる面影は、歴史好きに至福のひとときを与えてくれた。

帰りの車の中、頭の中はなぜかずっと「猫侍」のテーマソングが流れていた。

テレビの見過ぎだろう(^^;)


心はいつも太平洋ぜよ!

2014年12月13日 | おでかけ

 先日久しぶりに龍馬さんに会ってきた。

っというのも、珍しく高知への出張があり、ここまで来てそのまま帰る手はないなと思い、何年かぶりに桂浜まで行ってみることに。

ちょっと前までは“福山龍馬”で、たくさんの人があふれていただろう桂浜は、駐車場にはほとんど車が止まっておらず、歩いている人もほぼ見当たらないというちょっと意外なほどの閑散とした状態だった。ほんと日本人というのは熱しやすく冷めやすいというか、ブームに振り回される人種らしい。

まあそんなにわか龍馬ファンのことは気にしないで、龍馬像への案内の看板の矢印に従い、早足で向かう。

立ち並ぶお土産屋さんの間を抜け、丘へ上がる階段ももどかしく、おもわず駆け上がる。

あった!

あたりまえだが、目の前にちゃんと龍馬さんは太平洋を眺めて立っていた。

以前来たときは、銅像の周りに10人程の観光客が取り巻いていてなんだか落ち着かなかったが、この日は平日であり、空もどんよりと曇っていたためなのか、今は私一人きりで龍馬さんと嬉し恥ずかしの一対一だ。

しばらく眩しそうに海を見つめている龍馬さんの顔をじっと見つめる。

気のせいだろうが、目線があった気がして少しどきりとする。人がいないことをいいことに、いろんな角度からの写真を撮ってみた。

 やはりバックの空は青空がよかったなあ、なんてつぶやきながら浜の方へ移動してみる。

ここにも人は誰もいず、静かに波の音を聞きながら、タイミングよくやってきた沖の方を移動する船を眺めていると、

「この浜は急に高波が発生するので近づかないでください」

みたいなアナウンスが流れてきた。

どっかでカメラで覗いてるのかな、なんて思いながら苦笑いである。

時間がなかったので、残念だがそうそうに帰ることにする。

帰り道、年配の夫婦らしき人に、「桂浜はこっちですか」と声を掛けられる。

「この先に階段があるので、その先ですよ」と答える。

気が付くとお土産屋さんの通りに、まばらに人が歩いている。

天気がいい日に、もう一回来たいなあ。


紅葉

2014年11月14日 | おでかけ

 人並みに紅葉を見ようと、蒜山までドライブをした。

約2時間を費やして到着した絶景は、予想をはるかに上回る、時すでに遅しだったけど。

小雨の中、霞の奥に浮かび上がる山々は、紅葉とは程遠いほぼ灰色とこげ茶色の寒々とした景色。

時期が時期だけに、もうちょっと遅いかなあ、なんて思ってたんだけどここまで色が落ちちゃってるとはねえ。

写真は鬼女台の展望休憩所で撮った一枚。

それまで降っていた雨もこの時は上がり、ちょっとした丘を登り見渡しのいいところまでは行けたんだけど、見渡す限りの灰色と、さらに気温1℃という寒さの中、嬉しそうに自撮りをするカップルを横目に、早々と車の中に引き上げる始末。

もちろん大山は雲の中に隠れて、ほとんど見えなかったのは言うまでもない。

でもねえ、目の前に広がる360度の雄大な絶景は、それだけで素晴らしく、清々しかったなあ。

せめて青空だったらなあ・・・。


明石へ「明石焼き」を食べに行く

2014年09月23日 | おでかけ

 朝、急に明石焼きが食べたくなり、ドライブをかねて兵庫県明石市へ行くことにする。

高速を使えば2時間ぐらいで行けるんだけど、明石焼きは500円とか600円ぐらいで食べられるので、高速代のほうがかなり高くつく。

それじゃあ近くでご馳走食った方がいいんじゃない、なんて運転している間にふと思ったが、わざわざそこまで行って食べることが贅沢なんだよ、なあんて気分をまぎらす。

高速を降りてすぐ2号線の大渋滞に掛かるも、目的のお店へ13時過ぎ頃に到着。

遠目から店先の広い道路の両側に車が5台ほど路駐しているのが見えたので、嫌な予感がしたが、案の定お店の前には既に15人ほどが並んでいるではないか。

ここまで来たんだからと、同じように路駐し最後尾へと並ぶ。

この有名店、店内にテーブルが2卓しかなく、3組ぐらいしか入れないという狭さなので、30分ぐらいは待つことを覚悟したが、まあ10分が限界であり、そそくさと列を抜け出し駅前のどこかにあるであろう別の店に行くことにする。

だってぜんぜんお店から人が出てこないんだよねえ。

長い時間ならんでやっと食べられたので、一個一個かみしめてるんだろうなあ、まったく。

思い切りよく駅前に移動したのはいいが、パーキングはどこも満車で、しばらく周りをぐるぐるとまわり、やっと一つだけ空いていたコインパーキングに駐車する。

これはやばいパターンじゃないですかあ、なんて考えながらあてもなく魚の棚という商店街の方へ歩いていく。

商店街の入り口が見えた時、またまた10人ほどの行列を発見。

明石焼きのお店だ。

店内を覗いて見るとかなりの広さだったので、今度はすぐだろうとまたまた列の最後尾へと並ぶ。

なんだか最近行列に並んでばかりいるような気がする。

予想通りお客の回転がよく10分ほどで店内に入れる。

店に入ると店員の女性から「相席お願いしま~す」と言われる。

きましたよ、相席。

 以前日生のある有名店でカキおこを食べに行ったとき、同じように相席させられたんだけど、これが凄かった。

鉄板の6人掛けのテーブルに、向かい側若いアベックに、こちらは男2人。

全く知らないいちゃつくアベックと、同じ鉄板で食べさせられるという、気まずさMAXを味あわされた悪夢がよみがえる。

席に案内されると、見事に向かい側には若いアベックがおり、おきまりのいちゃいちゃで食べてらっしゃる。

まあ今回は鉄板じゃないのでいいか。

向かい側の女性が、「もうお腹いっぱいで食べられない」とか言って、男が代わりに食べてやるという、お決まりのいちゃいちゃを横目に、そこそこ待つことさらに10分、やっとまな板にのって明石焼きがやってきた。

今回はしっかりと出来上がりを写真に収め、おもむろにひとつ箸でつまむ。

ふわふわでぐずれそうになるのを慎重に摘み上げ、出汁にそっとつける。

途端にばらばらに崩れ、いきなり出汁が台無しになったような軽いショックを受けるが、気を取り直しタコがかろうじて入った一番大きなかけらを口の中へ。

熱々ふわふわの卵の生地と、大ぶりのタコのジューシーさがあわさってなんとも旨い。

まな板にのった15個を次々と口の中へ放り込んでいく。

後半になると、慣れてきたのか箸でつかんでも崩れなくなり、まるまる一個をそのまま口に入れれるようになる。

ただなんだか最初の方より旨くなくなってるような気がする。

そうだ、熱さだ。

口の中がやられそうな熱さだったものが、ちょっと冷めてる。

ちょっとした熱さで、こんなにも旨さが変わってしまうとは、なんてデリケートな食べ物なんだ。

なんだか凄いことを発見したような気になり、その微妙な違いを感じ取った自分の味覚を自画自賛する。

まあそんな薄っぺらい料理評論家気取りは置いといて、最後までおいしくいただきました。

遠くまで来たかいがあったかな。