通勤の途中に読む本で、なんか映画に関連した本がないかと探していたところ、この『淀川長治 究極の映画ベスト100』という文庫本を見つけ購入。
淀川さんといえば、どんなにつまらない作品でも、その中にある素敵なものを独自の目で見い出し、限りない映画への愛情をその独特の語り口で私たちに伝えてくれた、私にとって大いに映画を見る参考にさせていただいた評論家の一人。
その淀川さんのベスト100ってどの作品だろうか、私が見てレビューした作品にはどんな風に書かれているんだろうかと、急いでページをめくる。
100作品の中の20作品程は見ていたが、中でも「霧の中の風景」という作品の解説に思わず唸ってしまった。
この作品はアンゲロプロス監督の傑作ロードムービーということで、TSUTAYAとかいろいろ探したけど見つからず、私の中でずっと幻の作品だった。
それがamazonで「テオ・アンゲロプロス全集DVD-BOXⅢ」の三作品の中のひとつにあることを見つけ、思い切って買って見たのはいいけど、その難しさにまったくレビューがかけなかった。
海に大きな手が浮いている・・・???。
そんな作品をこの本で淀川さんは、この作品は分かりやすいと書かれており、素晴らしい言葉でこの作品を絶賛されていた。
この本の最初に出てくる淀川さんの言葉、
“映画を頭で見たら、つまらないね。
もっと感覚的に見て欲しい。”
まだまだそんな域にまで達してないけど、ちょっとでも近づいていけたらなと思う。
この100本、全部見れるかなあ~(^^)