原田マハの「楽園のカンヴァス」を読み、無性に有名な画家の絵画を見たくなってしまったので、久しぶりに大原美術館へ行ってみることにした。
平日だけど夏休み中なので観光客が多いいかなあ、なんて思ってたけど、朝の9時過ぎぐらいだったからか、思っていたよりまばらだった。
ただ入り口で大量の学生が入っていくのが見えたので、時間つぶしにこれまた久しぶりに美観地区をぶらぶらしてみることに。
この一画は何度来てもざわついた生活圏からバッサリと切り離されたような、風情ある空間って感じでいいんだなあ。
ふ~ん、なんだか知らないうちに食べもん屋さんが増えたねえ。
星野監督の記念館ってまだあるんだ。
ちょこちょこ外人さんもいるんだねえ。
なんて川の周りを一周して、再び大原美術館へ向かう。
入り口で旗をもったガイドさんを囲んだツアーの団体さんが見えたが、ここは仕方なく入館することにする。
大人一人1300円ですか、結構するんだなあ。
もちろん目当てはアンリ・ルソーの作品だけど、「楽園のカンヴァス」の影響を受け、今までとは違う見方でそれぞれの画を見て回る。
それは画から発せられる画家の情熱を感じられるかどうか。
こんな見方するなんて、とんでもない影響を受けたもんだ、なんて思いながら一つずつ見ていく。
ただねえ、悲しいかなやっぱりそういう絵画に対しての素養がないので難しいよ。
ただ画の見方が変わったということが新鮮で、どれをみても楽しかった。
そしてついにアンリ・ルソーの作品と対面した。
1909年、ルソーがなくなる前年の作品「パリ近郊の眺め、バニュー村」。
33×46.3cmという思いのほか小さなサイズ。
顔を近づけて隅々まで見つめる。
ただただ100年以上前に実際にルソーが描いた実物が今目の前にあるということに感動してしまう。
興奮冷めやらぬうちに他の画に向かうと、なんと同じフロアにピカソの「鳥籠」があり、さらに感動してしまう。
んん~、でもピカソの画はやっぱり難しいよう(^^;)
出口の売店で、「パリ近郊の眺め、バニュー村」の絵葉書と紙のフレームを購入し、心地よい達成感に酔う。
いつかアンリ・ルソーの「夢」を見れたらいいなあ。