ブリットの休日

大好きな映画や小説の感想や日々の他愛ない話と、
聴神経腫瘍と診断された私の治療記録。

ガンマナイフ治療から2年半後のMRI検査

2024年10月26日 | 聴神経腫瘍

 聴神経腫瘍によるガンマナイフ治療を受けてから、定期的に半年ごとMRI検査を受けているんだけど、今日は2年半後のMRI検査だった。

時間通り外来棟1Fの再来受付機に診察券を通すと、時間と検査・診察内容が書かれた打ち出しが出てくるので、これをファイルに入れ、エレベータで3Fの脳神経外科受付にそのファイルを置いておく。

予約時間は8:30からだったが、いつものように早く来すぎてこの時点で8:05(^^;)

受付前のソファーに座り、スマホで”プレドニンの副作用”などいろいろ見てると、8:35に年配の黒縁の太いメガネをかけた女性看護師が私の名前を呼ぶ。

MRI検査室に案内しますと言われついて行く。

 私は既に5回はMRI検査をしているんだけど、受付と検査室が結構離れてて、階数も違うので半年ごとだけど未だに行き方がぼんやりしていたので、案内してもらって大いに助かっている(^^)

また思い出せるように今回は詳しく書いてみるが、まず3F受付からさらに奥の方へ進み、道なりに3Fの渡り廊下を渡って隣のリハビリ棟に入り、早くからリハビリをされている人たちを横目に通り過ぎた先にあるエレベーターに乗り、2Fへ降りるとすぐにMRIの検査室がある。

こうやって書いてみると、それほど難しくないんだけどなあ(^^;)

途中案内してくれている看護師さんに、「何回来てもここのフロアわかりにくくて憶えられないんですよね」なんといってみるが全く反応なし。

この病院の看護師の方たちはどなたも優しくて話もしてくれる方たちばっかりだったんだが、今日の看護師さんは話し方も事務的なうえに命令調で、なんだか冷たい。

検査室に入るとすぐにロッカーに案内され、検査着に着替えるんだけど、ここで事前に回答していた問診票を渡しているのに、その問診票を手にとりながら、「手術を受けたことはありますか」とか「体内に金属や機械は埋め込んでないですか」と同じことを聞いてくるので、「その問診票に書いてあるとおりですけど」といってしまう。

それでも問診ですからと、同じ質問をされ答えていく。

終わると着替えようと思ったが検査着がないので、「検査着は」と聞くと「今持って来ます」といい、検査室に入るときに「ロッカーの鍵は」と聞くと、入り口に引っかけるところを指さし「ここです」と答える。

なんだかモヤモヤした気分で検査室に入り、いつものようにのど飴もなめていたので咳き込む心配もなく、ベッドに横になり頭を固定され、ここでマスクをしていることに気がつき、「マスクはどうしましょう」と聞くと「どちらでもいいです」と言われたので、「じゃあ外します」といってマスクを渡す。

そしてやっとトンネルの中に入っていく。

「頭をなるべく動かさないように」

ヘッドホンから看護師さんの声が聞こえ、どうやら彼女がMRIの操作もやっているようだった。

「ガン、ガン、ガン・・・」

前回は眠くなるほどの余裕だったが、私はあの看護師さんのどこが嫌だったのかをずっと考えてしまってた(笑)

 次は採血ということで、エレベーターでまた2Fから3Fに上がり、渡り廊下を渡り、最初の脳神経外科の受付を通り過ぎ、別のエレベーターで3Fから2Fへと降りる。

待っている患者もなく、すぐに名前を呼ばれると採血され、次は同じ階の奥でいつものヘッドホンをして音が聞こえたらボタンを押す聴力検査をやって終了。

あとは担当の先生との問診なので、診察室のある1Fへと降りる。

この時点で9:30で、予約では担当の先生との問診は10:00からだったので、血圧などを測ったり、大谷のワールドシリーズが始まってる時間だとスマホを見てると、9:50に名前を呼ばれる。

 ここから担当の脳神経外科の先生との診察。

診察室に入ると、すぐに先生が「お久しぶりです、変わりありませんか」と聞いてきたので、最近気になっていた「ここ1ヶ月ぐらいずっと頭痛がするんですが、おっきくなってないですか」と聞いてみる。

先生は「いえ、前と変わってませんよ。それに聴力もちょっとよくなってますよ」と答え、パソコンにMRIの写真を前回と並べて見せてくれる。

私がそれを見ようとした瞬間、「失礼しました、これは別の患者さんの写真でした。今回のはこれです」と見せてくれる。

この時点で先生は写真を初めて見たようで、いろんな角度の写真を並べて見ていく。

私も一緒に見ていたが、どうみても大きくなってるように見えたので、「先生、大きくなってないですか」というと、「いや、撮影された断面の角度が前回と違うのでわかりにくいですが・・・」とさらに並んだ写真を見比べていたが「おっしゃるとおり、ちょっと大きくなってるようです」という。

ああ~、おっきくなってるよ~

そのわかりやすい写真がこれ


先生は腫瘍の色が白くなっているところから「微少出血が起こって水が入ったかもしれません」といい、今まで70人ぐらいの患者の中に1人だけ大きくなり続け、最後は開頭手術になった方がいるといい、「3年ぐらい大きくなりつづけて、やっと小さくなった方もいました」なんてこともいいだす。

私がその1/70の患者になる可能性があるのかもと、がっくりだったが、この白く写るということは水分だということを前に聞いていたので、「水ぶくれですか」というと、そうですといい、「腫瘍の細胞が増えているということではない」と先生は答える。

最初はだいたい1年半から2年で小さくなっていくという話だったのに、なんて思いながら、気になっていた「このまま大きくなり続けたら、また手術になっちゃうんですかね」と聞くと、その時は「私が判断します」と答える。

そして血圧や頭痛についても、これが影響しているとは思いませんと言われる。

さらにここから驚くようなことを先生が言い出す。

「まあ小さくなればいいというものではなく、小さくなるときに神経を引っ張るという事例があり、一番いいのはこのままの状態が続くことですね」

「私が気にしているのは大きさじゃなく、聴力の方を気にしてます」

「・・・」

今日また先生への信頼が減ってしまう。

聴力は上がっているので、結局今回もしばらく様子見ということになる。

その聴力検査の結果がこれ


ここで初めて私もこのオージオグラムをみたが、その時は分らなかったが、家に帰って前回3ヶ月前のものと比べてみると、気になっていた1000Hzは前回50dBが45dB、2000Hzは30dBが30dBとほぼ変わってないということが判明。

先生が言っていたよくなっていたというのは、前から普通によかった250Hzは15dBで一緒で、500Hzが15dBから10dBに上がってて、その平均聴力レベルが、計算式でいくと

聴力の程度(平均聴力レベル)={500Hzの聴力+(1000Hzの聴力×2)+2000Hzの聴力}÷4

から今回は、

{10+(45*2)+30}/4=32.5dB

という数値になり、前回の36.3dBより上がっているということだった。

よくなっているという自覚もないが、この数字をみるとよくなってると判断されるんだよね。

 あと薬については、服用中も症状に特に変わりがないことから、プレドニンなどあれだけ大量に処方されていた薬は、今回でもう出さないということになる。

ただネットで読んでてプレドニンの服用を急に止めると副作用があるんではないかと先生に聞くと、本来人の体の中で一日20mg創られているものなので、それほど影響はないといわれる。

それでも心配だったので、「今手元に残ってる17錠のプレドニンを半分に切って飲もうと思ってますがどうでしょう」と聞くと、「それでいいと思います」と答えられる。

続けて「また急に聞こえの方の異常があったらすぐに連絡してください」と言われ、本日の診察は終了。

診療費は9240円で今回は薬代はなし。

 さあ、次のガンマナイフ治療から3年後のMRI検査は来年の4月だ。

まだまだ先は長いぞ~、オーッ!



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