少し偏った読書日記

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植物はなぜ動かないのか

2022-02-05 07:00:00 | 読書ブログ
植物はなぜ動かないのか(稲垣栄洋/ちくまプリマ―新書)
 
サブタイトルが「弱くて強い植物のはなし」
 
植物は動かない。これを植物の「固着性」という。動かない、というよりは動けないから、植物は環境を変えることができない。だから、自らを変えて環境に適応する。これを植物の「可塑性」という。
 
という具合に、食物連鎖の最底辺に位置する植物の、一見、弱いけれども、とても強い生存戦略を説明する本。素早く進化するために寿命を短くし体を小さくする(だから大木よりも草の方が進化が進んでいる)とか、毒を作るとか。
 
そのほか、弱肉強食が基本の生き物の世界で、植物が生き延びるための戦略が、かなり詳細に説明されている。
 
この人の文章は読みやすいだけでなく、植物って面白いな、と思わせてくれる。『身近な雑草のゆかいな生き方』は、かなり前だが何かで紹介されて評判になっていた。『世界史を大きく動かした植物』は、このブログでも紹介したこともある。(探すのも面倒なほど、かなり前です。引用方法をまだ理解していません。)
 
 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sadao-mii)
2022-05-10 22:23:08
コメントありがとうございます。この人の本はいくつか紹介していますが、どれもお勧めです。
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Unknown (空耳)
2022-05-10 21:28:35
とても参考になりました。お気に入りに入れて、読んでみようと思います。
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Unknown (sadao-mii)
2022-02-20 08:18:31
コメントありがとうございます。少し擬人化が強い傾向はありますが、この人の視点と文章はすごいと思います。
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Unknown (lemonwater2017)
2022-02-20 00:28:15
始めまして、象が転んだです。
同じ稲垣栄洋さんの本で「はずれ者が進化をつくる」を記事にしましたが、とても興味深かったです。
この本もぜひ読んでみたいと思います。
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