亡き先住ワンちゃんからのプレゼント

謹賀新年。今年も宜しくお願いを申し上げます。
昨年、書き残したことが一つ有り。書いてみますね。素敵な出来事。

まずはこちらへ。殿あらためとと姫となる。



トライアル初日。元気なとと姫は新しい飼い主さんのお家に入ってすぐ、
部屋をぐるぐる走り回る。トイレの躾が完璧でなかったので、私はヒヤヒヤしてました。
水を飲む。ソファに上がる。くんくん匂う。猫だったらケージに入れて出しません。
でも犬を飼った人は慣れているのですね。そんな姫を新しい飼い主さんは
ニコニコしながら見ていました。数分後、姫が輪ゴムのようなものを食べ始めた。
私は首を掴んで、口からそれを取り出した。

「ダメでしょ！そんなもの食べたら！！！」と私。




それを見た飼い主さんが驚きました。

「どこに、それがあったのかしら。それ・・・
カノン（亡き先住犬の名前）が大好きだったオヤツなのです。」

祭壇の前の袋は開いていません。亡くなったカノンちゃんの食べ残しを、
とと姫が見つけたのです。なぜ、それがわかるか。
このオヤツは乾燥したササミの上にチーズがついている物。
カノンちゃんはチーズだけ食べて、ササミを残していたそうです。
それが、どこかに落ちていた。お掃除完璧な家なので、ゴミとして落ちていることはない。
カノンちゃんがソファーのクッションの隙間に隠したのだと、私は想像しました。
カノンちゃんが亡くなったのは、半年も前。

カノンちゃんは若くして癌で亡くなりました。
家族として看取った飼い主さんの悲しみは、とても深い。
それを乗り越えて、行き場のなかった姫を貰って下さいました。
そしてカノンちゃんは姫に、ウエルカムのサインをだした。感動しました。
生き物は素敵です。小さな命を愛する人には、見えないものが見えてきます。
純粋な動物は素直な感情をだす。それも感じることができる。
トライアルの日、私はとてもハッピーな気持ちとなりました。

とと姫！あなたはハッピーわんちゃんだよ！
元の飼い主さんに溺愛されて育ち、新しい家族にも出会えたね。
良かったね〜ほんまに良かったね！泣きそう。あ〜幸せ〜
（元旦なんでビールを飲みながら書いてます。）

私が預かった時のトト姫


子犬の時の姫。
元の飼い主さんが、犬の幸せを最優先にした決断を尊敬しています。
お別れは本当に辛かったと想像しています。

K様へ。心配ないですよ！殿は元気に幸せに生きていますよ！大丈夫！
あなたが一日でも早く健康に元気に、なれるよう祈っています。