さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

引き戸が珍しい時代になってしまったのか・・・

2014年01月30日 | ◆建築に思うこと

最近、ある新聞の記事を読んでいて

また愕然としてしまったのですが、

お寺の建物についての記事だったんですけどもね。

なんと

敷居のことを「下枠」と書かれてありました

 

下枠?!

 

その記事は、ある町のお寺のちょっとした修理の様子を取材されていたもので

修理と言っても大掛かりな工事ではなく、

建具(4枚の引戸)の建てつけ、滑りが悪くなったものを、敷居を削るなどをして地元の有志ボランティアの方が直した、

という微笑ましい記事だったんですけどもね。

敷居と書いて欲しかった部分が「下枠」という用語が使われており

思わず絶句・・・

 

下枠という言葉の方が一般的なんでしょうか?

敷居(しきい)という言葉はもうあまり使われなくなってしまったのでしょうか。

ということは鴨居(かもい)という言葉も?

 

P1050513

 

   

窓枠という言葉がありますから、

枠という言葉を用いる場合は

その背景には「開きドア」の文化があるように思えます。

P1170686

 

ということは、

「引戸(ひきど)」そのものに

日常的に接する機会が一般的に無くなっている

ということになるのかもしれません。

 

がーん

 

更に

今やっている平成の家のリフォーム現場から

「片引戸(かたびきど)」の写真が欲しい

と言われまして

 

なんで?と聞くと

 

片引戸のイメージをお施主さんに伝えるため

 

というじゃないですか。

 

んんん???

 

片引戸のイメージって

え?

片引戸って、片引きじゃないですか!

↑ なんの説明にもなってない

  

これまた衝撃を受けたワタクシなんですが

それくらい、今のごく普通の住宅からは

引戸が無くなってしまっているということなんですね。

驚きです。

 

ということで、

片引戸の写真

特に硝子戸の片引戸の参考事例を!との事なので、

今までの設計事例の中から抜粋して

お施主さんに見て頂くことにします

  

もしかして

和室の引戸(障子戸や襖戸)は分かっているけれども、

板の間の部屋に引戸というものが

想像し難いのかもしれませんね。

  

   

事例1

Photo

 

 

事例2

Dscn6046

  

    

事例3

P1050011

P_1050308

 

事例4

P_1040732

 

 

おっと、あれこれブログのネタを考えているうちに

現場にいるうちの旦那さんから

ブログUPしたか?と催促の電話が!

ということで、

ブログ更新します

 

  

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