昨日は昨年竣工した
小諸の古民家再生の別荘へ行ってきました
実は、こちらの別荘の管理を頼まれておりまして、
冬は凍結しないように管理したり、
その他の季節は、時折、様子を見に行ったり、
或いは、
お施主さんの何か気になることがあれば
対応するなどしております。
さて、今回は、
古い柱にシロアリが巣くっているのでは、と
お施主さんから連絡がありまたので、
見に行って参りました。
すると、シロアリではなくて
キクイムシでした。
木の粉が出ています。
これはキクイムシの仕業。
殺虫剤を穴に注入して、様子を見ます。
私の家では、
古い桐のタンスや、古い木目込み人形などに
キクイムシが付いたことがあります。
古い材には付き易いのかもしれません。
さてついでに、
うちにある温湿度計を4つ持参して、
温湿度も計測してきました。
昨日も暑かったのですが、
窓も全て閉め切った状態で、この温度。
冷房は必要なさそうです。
このあと、窓を開けましたら、
気持ちの良い風が入って来ました
お施主さんは先週の連休をこの別荘で過ごされて、
とても快適だったとおっしゃってました。
良かった~
小諸のこの別荘は、
アキレス外張り断熱の古民家再生です。
基礎は、基礎断熱で、
床下換気口は必要の無い仕様なのですが、
私達の設計では、あえて、床下換気口を設けています。
床下換気口は基礎断熱用のものを使用し、
閉めた状態にしてあります。
基礎断熱を採用する場合、
シロアリの被害に合わないよう、
慎重に検討しなければなりません。
シロアリの性質を考えて、実は基礎の設計に
ひと工夫していますが、
それでも、安心はできないので、
建物の管理をしながら、
観察していこうと思っています。
さて、その、床下換気口の必要の無い基礎断熱の
床下の環境を確認したくて、
床下の温湿度及び、表面温度も計測しました。
いくつかデータを取ってみてから
また改めて見解をブログに載せたいと思います。
設計者として、設計した家を竣工後も
建物の様子を知ることができるというのは、
非常に良い経験になります
本当に有り難いことだと思います
(k.m)
南先生の断熱を勉強していると、
私も、そうなんです!そこへ行くのです。
でもなかなか、現実的には予算や工期から考えても、できないでいます。
自分の家で出来ないものかと、夢だけ見てます。
素晴らしい!
引き渡しが終わってしまうと、そうそう現場の時のように、
観察できなくなってしまいますが、こうやってその後を知ることができて、
有り難いですね。
閉め切ってこの温度ならば、
本当に過ごしやすいでしょうね。
土壁+外断熱は、私の中で課題でもあります。