少し前のことになりますが、
ゴールデンウィーク頃に古民家リフォームを検討されている方から、このさいふうさいブログよりお問合せがありました
5月はワタクシ、まだヘルニアで養生中でしたので、お客様には少しお待ち頂きまして
7月に入ってから改めて古民家を拝見して参りました
2020.07.06
こういう古民家に住まわれている方からお声が掛かるのはとても嬉しいことです。
建物を拝見できるだけで役得感💕
そして、私に声を掛けて頂くお客様は、どこか皆さん共通した感じがあり
多分、私の言い訳ブログ(さいふうさいブログ)などよく読まれているのでしょうか
初対面のお客様なのに何となく距離を感じません。
とは言いましても、安易にお客様に寄り添う事はできませんので、
最初の面会では古民家改修の厳しい現実を伝えざるを得ず、辛いところです・・・
しかし、いつも思うことですが
残る古民家は、残るべくして残る、という印象です。
建物が立派かどうか、ではなく、
その家を代々継いできた当主の、その背中を見てきた家族が残す、そんな感じです。
(こちらの家の前当主は4年前に他界されたとの事でした)
いろんな事情で家を潰す人も多いですけど、
潰す理由も残す理由も
価値観の違いだったり、
リフォームを考えた時に誰に声を掛けたかによってだったり、
費用対効果の判断の違いだったり
で
結局のところ、お施主さんや業者の 気持ち次第 だったりします。
今回、お客様のお話伺ってると、残したい人の気持ちや期待に応えられる業者がいなかった感じでした……
この海鼠壁も、一応、直して頂いたそうなのですが、
ちょっと残念な事になってしまった・・・とお客様は嘆いておられました。
でもでも
近寄って凝視しせず遠目で見れば、亀甲の海鼠壁は意匠的にとてもアクセントとなっていて素敵です
こちらの街道沿いの町家。
明治36年の古民家で、とてもいい造りでしたし
それよりも何よりも、前当主の家族想いのDIYが本当に凄くてワタクシ脱帽でした!
そして最初の面会&古民家拝見を終えましたところで、
改めてリフォームのご依頼を頂いたのですけれども、
この通り、栖風采の案件は結構、いやかなり お待ち頂いていることが多く
お急ぎの方の場合はお受けできない事が多いのですが
急ぎではない、ということでしたので
工事的にはなかなか難しい案件ではあるのですが
有難くお話をお受けしたいと思います