東御市田舎暮らし、沢の見える家 第5期工事が俄かに始まりました
いやぁ~ホントに長い長いお付き合いといいますか
ローコストな工事のため何期にも渡って少しずつ工事を続けている沢の家。
工事を少しやっては、貯蓄をしてもらって、続きをやるみたいな流れで
なんと!足掛け10年にもなる?!(2006年にお声掛け頂いた)沢の家でございます。
しかし、ローコストとはいえ、5期工事まで累計しますと、小さい家一軒は建つくらい費用は掛かっていますが
こちらの建物↑は、第2期工事でやりました離れ。
現在お施主さんの息子さんのお部屋になっている棟でございます。
沢の家、この数年を振り返ってみると いろいろいろいろ ありまして
当初は私も設計として関わっておりましたけども、
現在は設計というより施工でカバーしている状況です。
(ですので、うちの主人が担当で動いている現場です。私は相談役みたいな感じでしょうか)
沢の家は、東京にお住まいのお施主さんが2006年に別荘として(いずれは移住もありかも?)、長野県東御市の古民家を購入されました。
この家のすぐ近くには沢があるので、いつしか沢の家 と呼ぶようになりました。
渓流釣りの好きなご主人様にとりましては、この沢の音を聞きながら(或いは眺めながら)一杯出来れば最高!というところでしょうし
奥様はターシャの庭がお好きだと仰ってまして、
そんなご夫妻にとりまして、このような田舎暮らし物件はまさにもってこいな物件だったかと思います。
ただ、残念ながら主屋の古民家は、長年廃屋だったため老朽化が酷く、雨漏りもあり、
他の付属屋との絡みで雨仕舞いも悪く、
付属屋を含めた建物の規模・大きさと、その老朽化の状態から鑑みて、
主屋の建物を活かすためには、相当大掛かりな民家再生工事になる事が予想されまして、
ご予算からみても現実的では無かったため、やむを得なく主屋(古民家)を取り壊し、
小さい付属屋を幾つか改修することになったのでした。
第1期工事
→ ブロック造の物置きを、台所&トイレに改造。でもお風呂は無し。
第2期工事
→ 離れだった部屋を、寝泊まりできる部屋に改修。水回りなし。(冒頭の写真)
第3期工事
→ やっぱりお風呂が必要!となりまして、新築で2坪の湯殿を建てました。
が、予算の関係で、簡単な作りにして、しかも下地の状態のまま。(要するに未仕上げ)
でも設備は接続してますので使えます。
こちらが割と好評なドラム缶風呂です~(しかも全自動で追い炊きも付いてるという・・・ローテクなんだかハイテクなんだか。いやハイテクなんです。湯船がドラム缶というだけ)
ここまでの工事は取りあえず別荘として冬以外使用できる程度で良いから、というお考えの中で
ローコストで工事を進めてきた訳でした。
ところがです。
数年前に、なんと!
お施主さんの息子さんが、この東御市に就職が決まり
急遽、この沢の家を息子さんの住まいとして使う事になりまして
さー大変!
そもそも、仮設程度の改修しかしてこなかった沢の家ですから
お施主さんのDIY工事部分も残っていますし、あちらこちらが未完成状態。
暮らすのはちょっと、いや、かなり大変じゃないでしょうかっ
それに、
①台所・トイレ棟 ②部屋棟 ③湯殿
と、建物3棟がなんとバラバラに建つという、面白い事になっておりまして
寝ている部屋からトイレに行くためには一度外へ出ないといけない、という辛い状況
たまに、別荘として使う程度なら、キャンプ生活だと思えば楽しくもあるかもしれませんが
毎日暮らすとなると、トイレが別棟というのは気の毒。。。
そんな訳で、昨年、第4期工事として、部屋棟にトイレを付ける工事をやったところです。
実はこの便器、、、
栖風采の事務所用の便器として買っておいたものなんですが
海野宿の事務所も相変わらず未完成のままで
なかなか続きの工事をやる余裕もなく、便器も在庫となって眠っておりまして
ちょうど沢の家のトイレと同じ型番だったので、格安でお譲りしましたデス
ローコストで困った時は、海野宿の事務所に各現場で不要になったものや、廃材、返品などがイロイロあるので
使えそうな物を探して納品する事もたまにあります。
巡り巡って、各現場がお互い様な関係で有効利用しています☆
そして今回始まった第5期工事は、
息子さんが住むようになってからこれまで、冬場に何度か水道凍結を起こしてしまいまして
(東京へ帰省した時の水の管理(水抜き)が、、、上手く出来なかったみたいなんです)
第3期工事で作った湯殿の屋根に断熱追加工事(第5期工事)をする事になったのです。
湯殿は簡単な屋根(ポリカーボネート)でしか作ってませんでしたから、、、
さすがに冬を考えると、屋根はきちんと作っておきたいところで、本当なら板金でもいいのでちゃんと屋根を被せておきたいところなんですけども、
ご予算の都合もあり屋根は現況のポリカのままで、取りあえず室内側から断熱材を入れて天井下地まで作り、今回は終了する予定。
内装は未仕上げとなります。
こんな感じで、まだまだオールシーズン、キャンプ生活的な沢の家ではあるのですが、
少しずつ工事をやっていけば、きっとそのうちに仕上がっていく事でしょう!
えいえいおー
で、先々週末くらいから第5期工事が始まったところなのですが
屋敷内にある大きな木が気がついたら倒れていたというので
工事も始まった事ですし、
枯れ木の始末と、ついでに荒れていた木々を伐採することになりまして
久しぶりに沢の家に行ってきました
こんな可愛らしい置物が石の上にありました♪
私が現場へ行った時は、もう枯れ木の伐採は終わってました
こちらの木は、このまま放置すると、この先、伐採するのが難しくなるよ、との助言により
時間がまだあったので急遽、ついでに切ることになりました。
木がどんどん成長して、建物の上に覆いかぶさるようになると、落ち葉が屋根に溜まって
定期的に雨樋や屋根のお掃除をしないと雨樋を腐食させたりもしますし、
このまま木が伸びれば、建物にぶつからないように枝を払う事が困難になるという事なんですね。
今ならまだ、建物に影響無く枝を落とせるというので、それならばお願いしよう、となりました
建物に接近している高木を伐採するのは、建物に枝が当たらないようにしなければなりませんから
闇雲に切る訳にはいきません。
でもプロはさすがです。
どこに切れ目を入れて、どう力を掛けて、どこで一旦とめて、どちらにロープを引っ張って、どこへ木を倒す(落とす)か、そこまでを判断してノコを入れている様子が凄かったです!
動画撮っておけば良かったなぁ。
ちなみに、一般的に木の伐採費用は、木の状態によって違うようなのですが
危険を伴う高木や、伐採によって周囲に損害を与えそうな場合(電線や建物が近くにある)は、それ相応に費用が掛かるようです。
(結構、びっくりする金額です)
なので私共の現場では、中電の下草刈りや枝払いをやっている義兄がいるので、特別価格で伐採をやってもらっています
(以前 長野の古民家再生現場でも伐採してもらいました。)
枝の片付け。
息子と甥っ子もお手伝いです。
そんなことで、沢の家、第5期工事がぼちぼち始まりまして
お施主さんよりお土産に新米を頂きましたです
(A様 いつもお土産有難うございます!)
このお米の生産者が作ったイチゴを以前、頂いたことありましたけど
イチゴもとても美味しかったですし(記憶に残る味でした)
こちらのお米(もち米)も楽しみです!
生産者 茨城県かすみがうら市 竹村愼一さん、真理さん
「栽培のすべてを開示し、環境に極力負担をかけず、倫理的に栽培し、自分の子供に食べさせるのと同じものを、皆様にお届けすることが、私の『百姓が育てた米』です」
との事。
化学肥料、殺虫剤、殺菌剤は栽培過程で使っていないとの事ですし(種子消毒も)、放射能の自主検査もされていて、
消費者の事を真剣に考えて生産されている姿勢が素晴らしいなと思いました。
なんでも、お施主さんのご友人なんだそうです
竹村さんの作ったもち米、お正月にお餅にして頂きたいと思います☆