ちょうど一週間前の日曜日に
建築家 村野藤吾(1891-1984)<村野・森建築事務所>
の設計された蓼科の別荘を見学して参りました。
たまたまネットで
村野藤吾氏設計の別荘が売りに出ているという情報を得て、
これは、ちょっと見てみたい
という衝動に駆られて
家族と、所員nanaちゃんも誘って
蓼科まで行ってきました。
持主さんと不動産屋さんのご厚意で
「文化的・芸術的価値を持つ別荘を、後世にその価値を伝える」ためにと
見学会が開催されていたわけですが、
なかなか、著名な建築家の設計された個人住宅(別荘)を
拝見する機会はそうはありません。
私みたいな建築士らしき方々も多く見学されていたようです。
不動産屋さんのご配慮で
設計図などの資料や、
村野藤吾氏の設計された他の物件の写真なども
用意されていました。
聞くところによれば
こちらの蓼科別荘は、
昭和54年築(1979年)だそうです。
村野藤吾氏が設計された建物は長野県には
1978年 小山敬三美術館 (長野県小諸市)
1980年 八ヶ岳美術館 (長野県原村)
がありますが、
ちょうどその間に建てられた別荘ということになります。
そして、1984年に亡くなられる5年前にあたりますから
村野藤吾氏88歳頃の設計ということになります。
(おぉ・・・)
(外観の写真のみブログに載せて良いとの承諾を得ております。)
建物の感想として、
昭和54年の建物ですので
それなりに老朽化はしておりましたが、
建材の使い方などは、とりたてて珍しい感じもなく
(多少、当時の時代性を感じましたが)
変な言い方ですが
いい意味で「普通」でした。
もちろん、「普通」と言っても
単なる一般的というのとは違うのですが
なんていうんでしょうか、、、
意外と普通なのです。
(あぁ、うまく表現出来ません!
その普通を感じる空間を作ることが
今や普通ではなくなっていると感じています)
現代の「自称」建築家達の方が
よっぽど奇をてらって雑誌映えするデザインが多いのに対し、
むしろ、この別荘は私には「普通」に映り
住まいとして好感が持てます。
(私にとって「普通」と感じるその普通ってなんぞや?
というと、話が逸れるので今日はやめます。)
一方、やはり外観のバランスはとても良かったです。
屋根の軽くみせる設計的配慮などは
参考になりました。
次は、うちから近い
小山敬三美術館にも行きたいなと思っています
外観は見れても、なかなか中までは拝見できないですよね。
kaoriさんの云わんとしようとしている、「普通」。
わかるような気がします。
奇をてらわず、年月と共に暮らしていける住まい。
私もそんな住まいを目指したいと思います。
私もspicaさんと同じく、年月と共に暮らしていける住まいがいいなと思います☆
私もがんばろうっと。