ようやくお盆が明けました。
住職・副住職はお盆のお参りで皆さまのお宅にお邪魔しましたが、家族が揃われた中でのお勤めは、何にも代え難い尊いご縁だと感じたようです。
さて、お仕事がお休みだった方は帰省されたり、遊びに行かれたりと、夏を満喫されたのでしょうか?
寺に生まれた者にとって、お盆中に夏を満喫するのは、なかなか難しいことではありますが、今年は15日に同じ神奈川組の善教寺で行われた盆おどり会にお邪魔させて頂きました。
こちらのお寺には同世代の若夫婦がいて、その2人からのご招待です。
善教寺は最乗寺からも近く、裏道を通れば車で10分程の距離にあります。
二階建てのように上階に昇れる古い山門が目印で、立派な本堂・会館・庫裏が並んでいる敷地の広いお寺です。
隣に幼稚園があるからか、小さなやぐらと提灯が設営された境内には、在園生や卒園生とその家族の姿が目立っていました。
最初は本堂で、副住職(若夫婦の旦那さん)が子供にも分かる法話を数分。
題材は【共命の鳥】…これは私の持ちネタ(法話)にもあるので、後日アップします。
その後、場所を境内に移して、ご住職が竹を割って手作りした台を囲んで、皆で流し素麺を。
そしてようやく盆おどりの時間になったのですが、かかった曲はチェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』…。
振り付けは『炭鉱節』と同じで、それを3倍速で踊るという、とってもハードで面白い光景でした。
他にもアップテンポな曲に合わせて、腰をフリフリしながら踊ったり、いつもの盆おどりと違って、子供が中心となって楽しめる感じが伝わってきました。
この会は、≪キッズサンガ≫という子供参加型の企画を各寺院で考え催すという、教団が推進しているプロジェクトの一環で開かれていて、今年で3年目になるそうです。
隣に幼稚園という、既に子供が身近にいる環境ではありますが、それ以上に子供たちに対する善教寺さんの熱意が伝わってくる会でした。
最乗寺も、できない理由を考えるのではなく、どうすればできるのかを真剣に考えなくてはならないという気持ちにさせて頂きました。
けれど今は、目の前で踊る坊守さんのオシリがフリフリ揺れるのを見て、ゲラゲラ笑っていた息子の声が何よりの思い出になったので、とりあえずお盆中に夏を満喫できたことを喜んでいます。