最終回文庫 ◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されない不具合があります。ご容赦ください。

私のコレクション 北杜夫の絵本 その2

2014年03月14日 | 北杜夫





前記事「北杜夫の絵本」につづく記事です。

昭和46年に中央公論社から大判の絵本『スカーリーおじさんの世界旅行』が出版されました。

帯の拡大。




この本には日本語対訳テキストが、別冊として付いています。
96ページもあるので、脱落しないように、本のビニールカバーにはさみこんであります。






「まえがき」の冒頭部分。


書き出しは以下のようになっているのですが、私の誤植ではありません。
文意がチンプンカンプンですね。
「ハレンチというもさら、世人にゲップと恐慌をもたらすことに、私はこのスカーリーおじさんの「てんやわんやの世界旅行」という本を訳すことになりました。」


本文にも別冊にも奥付表記がありますが、別冊の奥付に誤植を発見してしまいました。

「昭和46年2月10日印刷 昭和45年2月25日発行」となっています。

発行の後に印刷というのはあり得ないですね。本文の方の奥付は正しく昭和46年2月25日発行になっています。

全部に目を通せば、さらに誤植を見つけられるかもしれません。


なお、Wikipediaの「北杜夫」の項に、この著作の記載はありません。




「絵本」というよりは「よみもの」ですが、こんな著作もありました。

『よわむしなおばけ』文・北杜夫 絵・和田誠 旺文社こどもの本 昭和53年7月15日発行



受験問題集でおなじみの旺文社が、こどもの本をシリーズで出していたんですね。