著者の庄司浅水という名前は、子どもの頃からなじみがありました。というのも、小学生の時に友だちの家に遊びに行くと、近くに「庄司浅水」という表札がかかったお宅があったのです。そのときは変な名前だと思ったので、特に印象に残っているのです。
今から思うと、家の近くには『肉体の門』で知られる作家の田村泰次郎やシャンソン歌手の石井好子の家があり、小学校高学年の時にはちょっと離れた、自転車で遊びに行く公園の池のほとりに、有名歌手の家が建ち、話題になったことがありました。東京の杉並区での話です。
『日本の書物』庄司浅水著 美術出版社 1978年6月刊には市販本の他に限定本(限定部数225部)があります。
総革装の表紙。
画像では、デザインが飛び出しているように見えますが、実際は金箔押しで窪んでいます。
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デザインはケルスティン・ティニ・ミウラ女史で、見返しマーブル、総革装、天金、函帙に収められています。
函帙。表紙と同じデザインの空押し。
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マーブルの見返し。
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識語署名のページ。
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「225部のうち200部に1~200の番号を入れ、25部は「非売」としてⅠ~XXVの番外数字を記入した」とあります。
当時はおそらく予約満席で手に入らなくて残念がった人もいたのでしょうが、
刊行から36年経った今、調べてみると、当時の販売価の半額以下で入手できるようです。