最終回文庫 ◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されない不具合があります。ご容赦ください。

私の絵本コレクション *ドーレア夫妻(5) "OLA and BLAKKEN"

2014年08月28日 | 絵本





本書は"OLA"(邦訳『オーラのたび』)出版の翌年の1933年に出版されました。"OLA and BLAKKEN" 
    
 表紙
 


 所蔵本は1933年刊の初版ですが、
 ページの破れを接着テープで補修したために、
 汚らしく変色した糊跡がいくつもあります。

 表題紙。
 


 奥付部分
 


 ストーリーはドーレア夫妻(3)で紹介した
 『トロールのばけものどり』と同じですが、
 ほぼすべての場面が描き直されています。


 木のてっぺんにとまった「ばけものどり」を描いた場面は
 『トロールのばけものどり』とは違う描き方なので紹介します。
 


 左下の変色した部分が接着テープの跡です。ページの破れを
 接着テープを貼って直そうとするのは、最も愚かしい行為です。



 個人的にはオーラと老馬ブラッケンを描いた表紙が好きですが、
 内容にはそぐわない感じがします。

 30数年後に「ばけものどりを退治する話」として描き直したのは、
 "The Terrible Troll・Bird"が残したかった作品なのでしょう。


 1939年に誕生した長男は、オーラと名付けられたそうです。