ドーレア夫妻の絵本が続いたので、ちょっと毛色の違う人の作品を紹介します。
"Pimpillim pampam"はチェコの詩人・作家ヨゼフ・ハンスリーク
(Josef Hanzlik 1938.2.19~2012.1.26)の詩に、クヴィエタ・パツォスカー
(Kveta Pacovska 1928.7.28~ )がイラストを付けています。
所蔵本は1981年発行の初版と1988年発行の再版の2冊で、発行部数は初版が10,000部、再版は15,000部です。
初版と再版では表紙カバーの絵柄が違い、初版のカバーは加工されていないザラつきのある手触りですが、
1988年版はカバーの表面がPP加工してあります。
再版のカバーの絵柄によく似たイラストも収められています。
カバーを外した表紙は、どちらも布装であることには変わりませんが、箔押ししてある絵柄が違っています。
初版。
再版。
初版の収録作品数が41タイトル、64ページなのに対して、1988年版は2部構成になって収録作品数が52タイトル、80ページと大幅に増えています。その分、イラストも増えています。
チャペックのことを調べていたときに、ユニークなイラストを描く人がいるものだなぁと興味が湧いたのが、このクヴィエタ・パツォスカーでした。
チェコ語はまったくわからないのに、目につくたびに値段と相談しながら、少しずつ所蔵が増えてきました。
1990年2月1日~4月15日まで、ちひろ美術館で「色彩と空間の魔法使い クヴィエタ・パツォウスカー展」が開かれ、高槻、長岡、東広島市を巡回しました。
2013年も7月12日~9月17日まで、安曇野ちひろ美術館で「色の音 紙の詩 クヴィエタ・パツォウスカー展」が開かれていたので、ご覧になった方をいらっしゃると思います。