昔買った本を見て、思えば今から30年ちょっと前には骨董や焼物には全く興味がなかったことを思い出しました。
以前にもちょっと書いたかも知れませんが、骨董との出会いは30代になった頃、何の気なしに足を踏み入れた地元の一般向け骨董入札会でありました。
今にして思えば、この入札会の会場が行きつけのパチンコ屋さんの近くだった
これが最大の理由だったかも知れません。
その後、何故か焼物、中でも伊万里だけに対して興味が深まり、いつのまにか30年が経ったというのが現状です
さて、ワタシが初めて購入した焼物の本が↓の「やきもの蒐集入門」です(1990年初版)
この書籍はやきもの全般について紹介されているので、思えばこの本で志野や安南、さらには天目茶碗といった知識を得たものでしたが
そんな中に伊万里もあった訳です。
この書籍の最初の方に「どのように蒐めるか」というコラムがあり、今回読み返したら今更なのだが「なるほど~」と思うものがありましたので
とりあえずタイトル部分だけ紹介したいと思います。
「これなら得意をまず一つ」
「コレクター仲間を大切に」
「本や図録を活用しよう」
「良いものをいっぱい見よう」
「鑑定は土から」
ごく普通のことが書かれてはいるんですが、確かにこれが重要なのは間違いないように思います。
又、「買い方の実際」というコラムには「避けるべき買い方」がいくつか書かれており、タイトルだけ並べると、以下のような感じです。
「衝動買い」
「無知買い」
「投機買い」
さらには「貴方も一流のニセモノコレクターになれる」というコラムもあり
「ブランド物を狙う」
「伝来を尊重する」
「古そうにみえるものを蒐める」
「自分の勘を信ずる」
「約束でものを見極める」
「価格で判断する」
以上のことを守ればいくらでも立派なニセモノが入手できる、と書いてあります。
立派なニセモノコレクターの項目は微妙なものがありますが、たまに思い出すべき項目があるのは確かかも知れません。
(対価を払って「勉強」せざるを得ないのが骨董ではありますが)