Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

鑑定の鉄人

2024-03-27 23:13:14 | 古伊万里
最近は骨董や伊万里の専門書を読むことはなくなりましたが、古伊万里に興味を持ち始めた頃には
書店で古伊万里や焼物関連の書籍があれば、とりあえず買って読んだものでした。
そんな頃に読んだのが、お馴染みの中島誠之助氏の著作「鑑定の鉄人」でした
この書籍は1995年の刊行で、「なんでも鑑定団」の放送開始が1994年であることから考えると
中島氏が「いい仕事」で有名になり、蛸唐草を中心とする古伊万里のブームが盛り上がっていった時代に書かれたことになります。
当時のワタシはとりあえず知識を仕入れて、という時代でしたので、この本はそれなりに役に立ったのかも知れませんが
骨董というヤツは、結局のところ身銭を切って購入しないと自身の勉強にはならないと悟るのは、ずっと後のことでした。

で、この本の第五章に「鉄人の伝授する鑑定の鉄則」という部分があり、その項目だけを紹介したいと思います。

第一条 ファースト・インスピレーションで勝負しろ
第二条 すべての故事来歴を捨て去れ
第三条 欲の心を捨て去れ
第四条 常に懐は空にしておけ
第五条 失敗を恐れるな
第六条 世の中のあらゆることを勉強しろ
第七条 約束ごとは徹底してマスターする
第八条 財布が許すならば実体験をもて
第九条 物を見る際は過剰な個性は表に出すな
第十条 物の生まれた時代を想像して対峙しろ

骨董を商売にする人と、趣味で収集する人ではスタンスが違うのは事実ですが
ま~、これが全部できたら業者さんになれるのかも知れませんね。









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6 コメント

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Unknown (ぽぽ)
2024-03-28 06:26:00
酒田さんへ
この本は読んだことありませんでした!
おもしろそうなので探してみます(^^)
10ヶ条いいですねー(^^)
第三条欲の心を捨て去れ
めちゃくちゃ心に刺さりました笑
欲に負けて勝手に品物を脳内ですぐ本歌に変換しています。
写真での判断で買うようなヤフオク辺りでは自分のルールを決めなければと思う今日この頃です。(^^)
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酒田の人さんへ (Dr.K)
2024-03-28 11:35:24
私も、この本は、出版されてから直ぐに買って読みました(^_^)
今も本棚にありますが、内容はすっかり忘れました。
最近は、この種の本は出版されないのでしょうか、、、?
もっとも、最近は、この種の本が出版されたら買うという気にならなくなったからかもしれませんが、、、。
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酒田の人さんへ (遅生)
2024-03-28 16:50:16
いやー、懐かしいですね。Nセンセーのものは、ビデオも買って見ました。
この頃、骨董関係の出版が急に盛んになり始めたと思います。
私も、雲をつかむつもりで、手あたり次第に読みました。
わかったような、わからないような・・・でも、何がしかのタシになっているのは確かでしょう。
以前、鑑定関係書の整理をしたものの、そのままになっているので、紹介していこうかなと思っています。
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ぽぽさんへ (酒田の人)
2024-03-28 23:48:21
この本、なかなか面白いです
中島氏の個性が良く出ているように感じます。

それにしても、欲の心を捨て去るのは、無理な相談なのは確かですよね・・・。
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2024-03-28 23:52:50
ドクターさんもお持ちでしたか!
思えば私も読んだのは20数年前なので、内容はすっかり忘れていました。
近年、地方では書店が姿を消していますので
本屋で見つけて購入というパターンがなくなりました。
ネットとかで検索してみると、意外に面白そうな本があるのかも知れません。
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遅生さんへ (酒田の人)
2024-03-28 23:58:15
あの頃は鑑定団の放送をきっかけとした、「骨董ブーム」が盛り上がった時代だったんでしょうね
ワタシもとりあえず勉強ということで読み漁った覚えがあります。
未知のものに対する好奇心が後押ししていたのは確かですが
だんだんに探求心と財力が衰えるのが骨董という趣味のようです。
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