「回想の古伊万里」シリーズも150回目です。
この世界の大先輩にして師匠であるDr.kさんのコレクションにはクオリティでも数でも到底及ばないものですが
いつのまにかそこそこの数になっていたということでしょうか。
ウチにはもう中期以前の古伊万里はないと思っていたんですが、探したら出てきました
「染付花束文五寸皿」
典型的な寛文様式の小皿で、見込みに大きく花束文を描き、その周りに太い圏線を描いています
縁の部分は捻じり縁ではないものの、多少手のかかった成形になっています
圏線部分の拡大ですが、よく見ると圏線の中に墨弾きでコの字のような文様を多数描いています
このあたりは小皿と言えもども手間のかかった仕事をしていると言えます
花束文はこの時代の典型的な濃い染付で描かれており、文様自体も盛期とは違った雄渾さがあるように思います
裏面は寛文期の品によく見られる裏白のタイプで、落款はたぶん福の変形なんでしょうが、ちょっとい変わったデザインです。
この品を購入したのは十年以上前だったように思いますが、この頃は藍九谷だけに目が行っていた時代でした。(とはいえ安い品しか買えませんでしたが)
それにたいして、この品は、ざっと束ねただけ、あるいは蔓のようなもので巻いているようにみえます。
いずれにしても、野趣あふれる描き方です。
色絵と染付けとで、表現の仕方が異なるような気がして、興味深いです。
相当な数になりましたね(^_^)
努力のたまものですね(^-^*)
これも典型的な寛文期のものですね。
藍九谷だけに目が行っていた時代に集めたものですか。
1点に絞って集めると良い物が集まるようですね(^_^)
ワタシの場合は盛期から中期の様式化され完成されたデザインよりも
この時代の自由さに魅力を感じたので、この時代に品にハマったのかも知れません。
まさかこんな数になるとは思っていませんでした
やはり、「太明庵」で出会ったドクターさん、ミーコさん、いにさん、猫さんといった
この世界の大先輩の存在が大きかったように思います。
寛文期の染付は現在は人気薄のようで、全盛時に比べるとかなり安くなりましたが
その結果、本当に良い品は市場に出にくくなっているんでありましょうか。