Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

面白かったに1票!

2006-03-02 13:06:35 | トリノ五輪
ブログ人トラ場のお題。トリノオリンピック、どうだったって?そりゃあ、面白かったですよ。そりゃあ、長野やアルベールビルの時に比べたら、開会式も閉会式も見てないし、競技も、アルペン男子、スピードスケート、フィギュアスケートとスケルトンくらいしか見てないですけどね。それは、オリンピックのせいではなくて、私の生活パターンと、深夜-早朝の放映時間がマッチしなくて、うちの場合、録画っていうのがとてつもなく面倒くさい作業なので(旦那がなんだかいろんな機材をつなげていて、ビデオだけ立ち上げても予約録画できないのである。しかもビデオは毎回電源をひっこぬいてあるので、いちいち時計セットからやらないとならない!)録画してまで見る気にならなかったということで。
で、閉会式の後のJOCの偉い人かなんかの会見で、「100人以上の選手団を派遣してメダル一つというのは情けない。選手団のスリム化を考えたい」とか言っていた。それってどういう意味なんだろう?新聞の投書でも、どこかのおじいさんが、「予選落ちしかできない競技に選手を派遣するな」みたいなことを書いていて、読んでいてむかっとしたのだが。
選手以外の、選手にとって本当に必要なスタッフ以外の、あんまり働いていないスタッフがいるのなら、それはスリム化っていうのも考えてもいいのかもしれませんが、選手の数を少なくするのはやめてほしい。地味な競技でも、一生懸命やってる方がいるわけだし、今回予選落ちしても、それをバネにがんばろうと心に誓って帰国している選手もいるのだし、そんなたかが1回の結果で、メダルが少ないから削減しよう、なんて、どっかの小さなスーパーの店主が「キャベツが売れ残ったから明日の仕入れは少なくしよう」なんて考えているような、ちんけな発想で五輪の選手を考えないでいただきたい!それでなくても不景気で、企業のスポーツ後援が乏しくなっている現在、企業や国が後押ししないで、いい選手が育ちますか?どっかの国の戦争に加担してお金や人の命!を使うくらいなら、スポーツという平和目的に使っていただきたい。税金は!と納税者は皆思っていると思うのですが、、、。あ、申告しなきゃ。。。笑。

話戻ってトリノの感想。アルペンとフィギュアについては前に書いているので、別の競技。
ボブスレーというのはね、知っていました。「クールランニング」も見たことあるけど、すごく面白かった。でも、しらなかったんです、「スケルトン」。これ、怖すぎでしょう?!頭からですよ?ぶつかったら首骨折するでしょう?!危険!いやぁー。びっくりしました。ボブスレーでもけが人続出したってきいてますけど、スケルトン、大丈夫だったんでしょうか?アルペンの滑降もね、125キロですからね。生身で高速道路走ってるようなものですからね。怖いです。過去亡くなった選手もいます。
冬はそう言う意味で、夏とはスピードが全然ちがう!これがおもしろさでもあるんですけどね。陸上でどんなに速くたって時速125キロは出せないですからね。笑。

ただ、気分的にはもう心はイタリアからドイツに行ってるかも?笑。

そういえば、G4が死んでしまったので、新しくintel入ってない(笑)iMacG5を購入したのですが、これになんか取り付けると、テレビの録画ができるらしい。。。今度の夏のオリンピックまでに、なんとかそんな環境を整えましょうかね?笑。
ちなみに、旦那はホームシアターだかなんだか知らないけど、いろんな機材をつなげているので、DVDを見るのも大変だったのですが、このiMacG5はトレーにDVD入れるだけで見れてしまうので、子供と私はこっちでDVDを見るようになってしまいました。。。笑。せっかくのホームシアターが宝の持ち腐れ???


あまのじゃく

2006-03-02 11:13:09 | 出産・育児
子供が公文を始めると言い出した。子供は今、スイミング、ピアノ、レゴ、サッカーをやっているので、週4日つぶれている。公文は週2日だが、週1日でもいいというので、週1日で行くことになった。週5日/7日のお稽古ごとってどうよ?と親の私も心配である。なので「本当に好きなことだけやれば?嫌なものはやめていいのよ?」と尋ねると「どれもやりたい。はじめたからには続ける。」とのたまう。これだけ聞くと、知らない人は「すごい子だ!」なんて勘違いするかもしれないが、日常はどうかというと、「早くピアノの練習しなさい!」「今日はやりたくなーい」「早く起きないとサッカー遅刻よ?」「サッカーお休みしたい、、、」「スイミング遅れるよ!」「今日はお休みしたい、、、」といった有様。しかも言い争うと必ず「もう全部やめる!」と言うのである。え?いきなり全部?とこっちがひるんでしまう。。。
そんなやりとりをもう5年間くらい続けている訳だが、今日、ふと、気づいた。(今頃?!)
「やめていい」というと「つづける」といい、「やりなさい」というと「やめたい」という、、、。
なんたるあまのじゃく!これじゃあThe Cat In the Hatのあべこべ星人?じゃない?!言ったことの正反対しかやらないというあの「モノ1号」と「モノ2号」!!
さらに冷静に分析すると、「やめていい」というときの私の口調はやさしい。「やりなさい」というときはたいてい時間に迫られていていらいらしていて怒っている。つまり、やさしい言葉に対しては、優しい気持ちで反応するので、きっと彼の中で、「本当は大変だけど、ママは本当は続けてほしいと思っている。大変だということをわかってくれる優しいママをがっかりさせたくないから、つづけよう」という気持ちがあって、ああいう発言になるのかな?
一方、「やりなさい」と怒っているときは、「ママは怒っているから、オレも怒らないとやられちゃう。ママはオレのやりたくない気持ちをわかってくれない意地悪ママだ。こんなママは、困らせてやる」という気持ちになっているのかな?
本当に、何十冊という育児書を読みましたが、今頃気づくとはね。。。笑。
でも、それじゃあ、遅刻しそうなのにのろのろしているとき、やさしい言葉で「今日は行きたくないの?休もうか?」と言ったら、「やったぁ!」と休んでしまいそうで、言えないのよねー。休んでもいいや、っておおらかな気持ちでそう言えれば、だんだん休まなくなるのかなぁ?毎回毎回休んで、行かなくなるのでは?行かないなら、やめればいいだけか?
どれかやめた方がいいと本気で私が思っているのなら、そう言って、様子を見た方がいいってことですね?
本当に育児はむつかしい。。。今「幻想に生きる親子たち」という本を読んでいるが、、、。また読み終えたらコメントします。


いまさらですが、「それでも建てたい家」

2006-03-02 10:47:14 | 建築・住宅
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=sakitablog-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4101312125&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>いまさらですが、平成3年に発刊された宮脇檀さんのエッセイを読みました。あれからもう15年。内容もかなり古くなっていますし、宮脇さんも亡くなってしまいました。私は宮脇さんのお友達の渡辺武信先生に設計を教えていただいたこともあり、両先生の、暮らしを第一に考えての設計が大好きです。またおふたりもととても文章が上手で、読んで楽しいエッセイが得意です。なので、宮脇さんの本は「日曜日の住居学」「宮脇檀の住宅設計テキスト」、渡辺先生の本は「住まいの作り方」「住まい方の思想」「住まい方の演出」を読んでいます。どれも楽しくて、専門にしている方以外でも楽しく読める本です。(ここで「さん」と「先生」を使い分けているのは、どっちがえらいとかそういうのではなく、直接教えていただいた方を「先生」と呼んでいるだけです。よく建築士のことを「先生」と呼ぶ人がいますが、あれはちょっと恥ずかしいですよね?何も教えていないのに。建築士資格予備校で、生徒さんに先生と呼ばれるときは恥ずかしくもなんともないのですが。)
で、本題。この本は、これから家を新築しようとしている方が読まれると、ちょっと、というかかなり?がっくりして、夢崩れて、もう、家を建てるのはやめようかなぁ?という気分になってしまうと思います。
でも、逆に、先にこの本を読んで、それでも設計を依頼したいと覚悟して思っていただけると、建築士の方としては、大変楽だとも思います。
「システムキッチン作ったら料理がうまくなると思うな」「収納たくさん作ったら家の中がきれいになると思うな」「リビングルーム作ったら家族の団らん一気に盛り上がると思うな」「子供室作ったら子供が勉強すると思うな」
という主張には、笑いながらも、痛いような、そんなエピソードが満載です。
でもね、と、やはり反論したい。
一つは時代が15年経ってだいぶ変化したこと。施主の年代もいまや1970年~80年代生まれが主流です。
生まれたときから洋式トイレ、和室なし、なんて家に住んでいる訳です。子供の頃は当然子供室があった世代です。
だから「書斎なんていらない」という主張も、今は当てはまらない。実際、我が家のパパさんは、猫のトイレと衣装ダンスに挟まれた極悪の環境でも、自分の城をせっせと整え、休日ともなればそこに引きこもっています。だからもし我が家の新築に際して、稼ぎ頭のパパさんが「書斎が欲しい」と言えば、それは作るし、きっと活用されると思う。どんなに宮脇さんが無駄だ!と言ったとしても。笑。
二つ目は、やはり建築士として住宅の設計に携わる限り、自分の設計で施主の人生に影響を与えているという自覚と覚悟と責任は持たなくちゃならないと思う訳です。
どんなにいい設計したって、そんなに人の習慣はかわりませんよ、とおっしゃりたいように読めるのですが、そんなことないと思うのです。人の動きをデザインすることが設計なわけですから、家の中にいろいろな仕掛けを施して、家族がそこで暮らす日々に様々な影響を及ぼすことができると思うし、できる以上は責任も重大だと思う訳です。
確かに、子供室作って机を整えたら、子供が勉強するようになるか?と聞かれれば、それはノー、と答えざるをえません。
でももし、ファミリールームに、天井までの本棚があって、いつも家族がそこで本を読んでいるような家庭であれば、子供はなんとなくその部屋にやってきて、同じように本を取り出して読むようになるのではないでしょうか?もちろんこの場合、「大人がその部屋にいてよく本を読む」という前提が大事なのであって、器だけ整えて、誰もその部屋に行かない、というのであれば、(そもそもの大人が本が嫌いなら)、それは宮脇さんのおっしゃる通りの結末になることは、火を見るよりも明らかなのですが、、、。それでもその部屋が、南にあって、日が差し込み、空が見えてすがすがしい、居て気持ちのいい部屋であれば、なんとなくそこに家族が集まるのではないでしょうか?そういう、人を誘い込む仕掛けを作るのが設計なんじゃないのかなぁー、と思う訳です。
まあ、私のような若輩者と、何百棟?と設計しておられる大先生と、論争しても、勝ち目はないかもしれませんが、
若輩者は若輩者らしく、あくまでも情熱と信念を忘れずに取り組んでいきたい物です。。。
なーんてね。ちょっと格好つけすぎ?笑。


藤沢のベッカーズにて

2006-03-02 09:53:31 | うんちく・小ネタ
昨日仕事で藤沢に行きました。お昼を駅のベッカーズで食べていたら、隣に70代くらい?の老紳士二人連れが。何気なく会話を聞いていたら、面白くて面白くて。。。しかも、藤沢なのになぜか二人とも江戸弁。一人は(ぼけ役?の方)声まで高田文夫にそっくりで、思わず乗り出して顔を確かめたくなるほど!会話を再現します。

「本当に最近の若いもんには腹が立つね。電車の中で携帯使うなって書いてあるのが読めないのかね?」
「そうそう。平気でしゃべっててね」
「あたしが分析したところじゃ、3種類あるね。一つは書いてあること読まないやつ。二つ目は注意しても聞かないやつ。3つ目は注意すると逆に喰ってかかるやつ。」
「いるねいるね!あれはちょっと怖いしね。いやだね!」
「この前もさ、注意したんだよ。すいませんって言って切ったんだけどさ。一駅まるまるしゃべってからだよ?今電車ん中だからまた後で!とかさ、全然言わないのよ。あはは、それでさー、みたいなこと延々としゃべくって、そんでようやく切ってからすみません、っていわれてもねぇ。うるさいのよ。それがまた。」
「あー。よく聞こえないからおっきな声で話すしね?うるさいね、あれは。でもさ、最近はなんていうの?メール?あれみんなやってるじゃない?あれはうるさくないからいいんでしょう?」
「それでもさ、電波障害っつうの?心臓になんか入れてる人は、あれもよくないって話だよ。」
「へえ。そうなの。じゃあさ、あの、みんなよくなんか耳につけて聞いてるでしょう?あれはどうなの?」
「あれもね、2種類あるんだよね。200曲とか300曲とか録音できるもんに録音して聞いてる人はさ、いいのよ。あれはいってみりゃあ、テープレコーダーみたいなもんだからね?あれはいいの。もうひとつはさ、カラオケにもテープのと通信カラオケとあるでしょう?あの通信カラオケみたいに電波で送ってくる音楽きいてるやつはね、メールとおんなじだからね、心臓に悪いのよ。」
「あー!なるほどねぇ。わかったわかった。よくカセット取っ替えてる人ね、あれはいいってことね!」
「最近はカセットとっかえなくていい、レコーダーがあるんだよ。なんでもかんでも進歩してるのよ。」
「まあまあ、進歩はね、いいことでしょ?経済がね、豊かになってるんだからさ。便利に。」
「ちっとも豊かじゃないよ。心が貧しくなってることに全く気がついていないのよ。政府もさ、経済が発展しないんじゃ自分たちのやりたいことやれないもんだからさ、だーれも文句言う人がいないのよ。」
「なるほどねぇ。そうねぇ。政府も経済には文句いえないわけね。」
「でもさ、進歩でも便利でいい進歩があるのは確かだよ。知ってる?超音波で歯を磨く歯ブラシがあんのよ。1万5千円くらいで。」
「へぇー。知らないねぇ。超音波?なんだかすごいね?」
「歯はね、大事よ。歯が丈夫だと健康で長生きするから。だからああいう進歩はいいね。歯がピカピカになるよ。」
「でもあたしゃ入れ歯だからね。関係ないね。」
「入れ歯なの?そう、、、。そんじゃ、そろそろ行きますか?」

もう、声だして笑いたいのを、必死で我慢していました。私の創作落語だろうって?違います!おじいさんお二人の実際の会話!「テープ取り出して、、、」の時はコーヒーをふきだしそうになった、、、。しっかり入れ歯のオチまで!参った!