Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

磁石

2007-01-20 11:57:47 | 受験・学校
3年生の子どもが理科で磁石を習っている。
先生が昔はN極とS極を教えたが、今は教科書にのっていない。けど、、、、と発展?の形でNとSを教えて下さったらしい。子どもは帰って来て「そんなの誰でも知ってるし!」と言っていた。

週休二日制の見直しが今されているようだけど、こんなことまで削減されていたのか、と驚くと同時に、もしかしたら今の子どもたちはテレビ等ですでにそういった基礎的な知識は身に付いているのであえて学校で教えなくてもいい、ということなのか?なんて思ってしまった。実際先生が手を挙げさせたようなのだが、NとSを知らない子は一人もいなかったという。地球が大きな磁石であること、だから方位磁石は北Nを指すこと、など、社会と理科と一緒に教えられるのにね?でも教えなくても、子どもはたしかに知っていた。。情報化社会の中で、小学生に何を教えるべきか、なかなか取捨選択が難しいのかも知れないけど、知ってるからといってどんどん削減していいのかなあ?という気も。。。

ところで、子どもに聞かれて窮した質問。「磁石はどうやって作るの?」
最初「うーん。磁石石を掘ってくるんじゃないの?」と適当に返事をしてしまったが、今調べたらとんでもない!嘘を教えてしまった!!磁石は人工物でした。

永久磁石と呼ばれる磁気が長持ちする磁石にはアルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などがある。
アルニコ磁石(Al-Ni-Co)は、アルミニウム (Al)、ニッケル (Ni)、コバルト (Co) などを原料として鋳造された磁石(鋳造磁石)である。
フェライト磁石は、強い磁性を持つ窯業製品であり、酸化物磁石の一種。酸化鉄を主原料にしてバリウムや、ストロンチウム、などを微量加えて焼き固めて作る化合物。焼き固めた後に1μmほどの粒子に粉砕したものを成型し焼結する。最後に電磁石によって着磁し、フェライト磁石が出来上がる。酸化鉄を主原料としているため安価であり、様々な用途に用いられている。1930年代に日本の東京工業大学の加藤与五郎と武井武によってフェライトが発明されたことがきっかけで誕生し、1950年代にオランダのフィリップス社によって工業化された。
ネオジム磁石(Nd2Fe14B)は、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする希土類磁石(レアアース磁石)の一つ。永久磁石のうちでは最も強力とされている。1984年に日本の住友特殊金属(当時)の佐川眞人によって発明された。

代表的な2つの磁石が日本人の手によって発明されていたとは驚きです。IT時代に欠かせない磁気記憶装置、医療現場に欠かせないMRI、リニアモーターカーなど、磁石から始まる技術は世の中にあふれていますね!
いやあ、、、何気ない質問から、いい勉強ができました。。って、「普通知ってるでしょ?理科オンチ!」という突っ込みが聞こえる気もする。。。(^_^;)>"