歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

呆っとする

2010年07月02日 | 徒然 -tzure-zure-
森に来ると

「ああ、生き返る。」

と、
ことばが浮かぶ。


死んでたわけじゃないはずだけど。


あ、疲れてるんだな。

と、
そこで気付く。


心を亡くす、と書いて

「忙」と言う。




七月の森は、だいぶ落ち着いている。

ところどころに、白くて繊細な首をもたげた花が咲く。


森の湿気は、ことさら、むっと、こもってる。

けど、
嫌な気はしない。


碧の風が渡ってゆく。


じんわりと、木漏れ陽も現れた。


うっとり ぼうっとしてたら


蚊に刺される。


蟻によじ登られる。


スズメバチもいるみたい。



すでに二度刺されていて、幸運にもまだ、生きている。


次刺されたら、死ぬ。という設定になっている。



そんなことも さて置いといて


しばし、ぼうっとする。



時々 寄ってくる蚊を、淡々と殺戮しながら。

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