歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

たゆたふ

2010年10月08日 | 徒然 -tzure-zure-
連日早起きして通っていた 浦和の現場も、

今日を以て、
外構工事が完了。

職人さん、“様様”です。

あとは、
植栽です。植栽関係は、どうしても、率先して、自分がやりたい。



かくして、
自分が設計した(し、打合せからお見積から、施工も非力ながら携わった)
エクステリアのリフォーム仕事が

ひとつ、
仕上がり間近。


また ひとつ、
いや、
やっと ひとつ、
「Works」が増えることになります。


出来上がった曉には、ご覧に入れたいなと、思います。




されど 相変わらず、
写真データはアップできず・見れずまま、絶望的な状況。
やっぱり外付HDD、壊れちゃったのかしら、、、


仕方ないからケータイでも撮るけれど、色味がどうも、
なんかしっくり来ない。。


といいながらも
ケータイで撮ってみた。

  ↓





まるで ウソのような

綺麗すぎる瑠璃色の玉。

そして、

紅の星の形の、萼。


現場のすぐそばの見事な山のふちに、雑草みたいに繁茂していました。


正体は。

クサギ(臭木)の実でした。


こんな綺麗なのに、なんて残念なネーミング!!




今夜は仕事のあと、
バレエのレッスンでした。

日頃使っていない、、どころか、使い方もわからないような筋肉を、使いました。

まだ「踊る」には程遠いけど、
楽しく、やっています。





バレエのレッスンのあと、
森番時代からの行きつけの隠れ家居酒屋さんで、軽く一杯、
「桂花陳酒」を。


“桂花” といえば、
そう、

「金木犀」のことです。


最近、
毎日、いつでも、方々で
キンモクセイの甘い香りに たっぷり包まれるので(住んでる場所も良いのかもしれない)、


仕事の多忙さやテンパリはまあ、さておき、
とてつもなく気持ちが うっとり、ゆるやかになります。


金木犀に融け合う心地。それはそれは、底知れず 心地好くて。

未だかつて無いのではないか、こんな、ありあまる幸せな感覚。


たっぷり、噛み締めています。






今まで
「夏が一番好き!」
って、豪語して生きて来たけど。

この 金木犀の咲(わら)う 短い季節が、
もしかしたら、一番、好きかもしれない。

サクラや春の花に漂う、あっけなく散る気配の「哀しさ」みたいなものは
秋の花や果実の実り溢れる景色には、あまり感じない。

哀しみの和らぐ季節。
おだやかな幸せに満ちる季節。


暑すぎず、
寒すぎず。

晴れれば 静かな青。

夜には優しい鈴虫の歌。

見渡せば、実りの実。



なんだか、

いいね。
この季節。




馴染みの、隠れ家居酒屋さんで、
大好きな人と、甘いお酒を傾けながら、まろやかに、語らう。
明日から始まる楽しいことを、語らふ。

そんなひと時。


一日の疲れも 緊張も 眠気も 不安も
ぜんぶ吹っ飛んで、
ああ、、嬉しい、という

そんな 一日の終わり。


黄金色の花の色に、融けて たゆたうように。

金木犀の、溶かすほどに心地好い甘い優しい上品な香りと共に。





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