雨。
そういえば、
「歌庭」を開いてから、丸2年になりました。
マメなような、マメじゃないような。
勢いづいたり、ほっぽらかしたり。
気まぐれですが。
おかげさまで、不思議とじわじわ、
訪れてくれる人も増えてくれました。
どうも、ありがとうございます。
*
そして、
今お世話になっている会社で「ガーデンプランナー」なんて肩書きで働くようになってから、
丸1年。
おかげさまで、結構な数のお庭を作ってきました。
たった独りの「野口造園」だけじゃ到底出来なかったいろんなことを、
やらせてもらえて。
怒涛の勢いです。
まったく、よう働いております。
そんなわけで、
なにげに、節目だったりする、今日この頃です。
*
会社の事務所の庭は、
一見無作為的な、ほっぽらかし系の、
よくいえば‘自然風’の庭ですが、
バラが咲いたり、ミントが茂ったり。
楽しげです。
エニシダの花が終わって、
シルバープリペットが咲き始めています。
西洋イボタノキ、とも言います。
ケータイで撮ったら、
なぜかピンクがかって、しかもぼんやりにじんで光って、写りました。
ほんとはもっと、白いです。
バラも、もっと白っぽいのに、ピンクが強く写っています。
*
ところで、
いつも写真は、デジカメか、ケータイで撮っています。
一応、興味がある方だけに向けて 紹介しますと、
デジカメは、
オリンパスのμ1030SW。水にも衝撃にも強い現場向きのもの、最大10.1メガピクセル。
ケータイは、
ソフトバンクのSHARP製の、水に濡れても大丈夫なはずのやつ。最大3.2メガピクセル。
上記の通り、
雨でずぶ濡れになっても・コンクリートに落っことしても・粉塵にまみれても
とりあえず 大丈夫そうな、
「強さ」を基準に、選びました。
デジカメは、プロフェッショナルのキャメラマンご推薦のもの。
ケータイは、そんなに旧くないんだけど、
落っことしたり泥の軍手で持ったりで、もうボロボロ。
なので、
カメラのとこにも、傷っぽいものが。
それで、最近はこんな風な、ピンクがかって滲んだような天然加工が入るんでしょうかねー。
ちなみに
一番上のは、ケータイと違います。デジカメの方で撮った、エゴの花。
改めて比べると、なんとなくわかりますね。
このエゴの花は、
八王子の方にある、加工場・兼・資材置き場のそばで。
こぼれ種か、実生(みしょう)で生えた小さな、膝丈くらいのエゴの木が、
木から離れた用水路のがけっぷちに、生えていました。
ちゃんと花も、たわわに付けて。
かわいいつぼみ。
ガクがまた、かわいい。
*
石を切ったりする加工場は、
やぶみたいな小さな山と、畑に囲まれています。
小さな谷の中にあります。
小さな農村の風景。
畑のある風景。
土の香。
なんだか懐かしい、谷あいの畑の風景。
謎のふくろう。
エゴの木にかぶさるように、すぐ隣りには、
朴(ほお)の木。
花は、
すんごく芳醇な甘い香りがするはず。
あたりに、空気の流れとともに、漂ってきて。
遠くからでも、わかるほど。
もう、落ちています。
朴の花の かたびら。
モクレンに、そっくりです。
*
エゴの花も、
だいぶ、散りしきっています。
花のじゅうたん。
白は茶色に褪せていきます。
落ちてから時間が積もって、すでにずいぶん、褐色ばんでいます。
でも、
新しく落ちたばかりの真っ白に目がいくせいか、
改めて写真を見るまでは、「真っ白なじゅうたんだったな」と、思っていました。
思い出を 綺麗なように収めたいのか、
ぼやんとした 記憶の力。
茶色は、見ていたはずだけど、
なんとなく忘れて。
憶えているのは、
濡れて深まった緑の中の、
ほんのり滲む 真っ白い、点々。
その、真っ白い、綺麗な記憶。
多分、綺麗な感傷に重ねて。
しんとした、ちいさな風景の、ちいさな記憶に重ねて。
*
時間を置いて書く段になって、
その瞬間のあれこれを 思い出そうとすると、
ついでにじわー~~っと、思い出されることがあります。
その時はあんまり気にもとめず、
けろっと忘れていたこと。
空気のにおいとか。(においって、結構忘れてしまうけど、思い出そうとするとすごく鮮明に思い出したりする。)
鳥が、けっこう啼いていたこと、とか。
なんか、尻尾がやけにまっすぐ長い鳥が 3羽、
まっすぐ連なって、ふわっ、ふわっ、って、微妙に上下しながら(うまく説明できないけど)、
すいっ、すいーっと、滑空していきました。
見事なバタフライを泳いでいるようだったな。
鳥は、全然わかりません。
*
静かな雨と風で、
あっちの山肌に茂る竹たちが さわさわ揺れて、
こっちの山肌では 小さな白い花が ぽつぽつ、落ちます。
たくさんの音。
耳を澄ませば 随分とにぎやかしいはずだけど、
静か。
気持ちが しん、とします。
しんとして、
しばし眺めているあいだにも、
ポタ、ポタ、と、
白い花は 次から次へと、まっすぐに、降りこぼれます。
ぽた、ぽたんと。
黙って、散っていきます。
*
そういえば、
「歌庭」を開いてから、丸2年になりました。
マメなような、マメじゃないような。
勢いづいたり、ほっぽらかしたり。
気まぐれですが。
おかげさまで、不思議とじわじわ、
訪れてくれる人も増えてくれました。
どうも、ありがとうございます。
*
そして、
今お世話になっている会社で「ガーデンプランナー」なんて肩書きで働くようになってから、
丸1年。
おかげさまで、結構な数のお庭を作ってきました。
たった独りの「野口造園」だけじゃ到底出来なかったいろんなことを、
やらせてもらえて。
怒涛の勢いです。
まったく、よう働いております。
そんなわけで、
なにげに、節目だったりする、今日この頃です。
*
会社の事務所の庭は、
一見無作為的な、ほっぽらかし系の、
よくいえば‘自然風’の庭ですが、
バラが咲いたり、ミントが茂ったり。
楽しげです。
エニシダの花が終わって、
シルバープリペットが咲き始めています。
西洋イボタノキ、とも言います。
ケータイで撮ったら、
なぜかピンクがかって、しかもぼんやりにじんで光って、写りました。
ほんとはもっと、白いです。
バラも、もっと白っぽいのに、ピンクが強く写っています。
*
ところで、
いつも写真は、デジカメか、ケータイで撮っています。
一応、興味がある方だけに向けて 紹介しますと、
デジカメは、
オリンパスのμ1030SW。水にも衝撃にも強い現場向きのもの、最大10.1メガピクセル。
ケータイは、
ソフトバンクのSHARP製の、水に濡れても大丈夫なはずのやつ。最大3.2メガピクセル。
上記の通り、
雨でずぶ濡れになっても・コンクリートに落っことしても・粉塵にまみれても
とりあえず 大丈夫そうな、
「強さ」を基準に、選びました。
デジカメは、プロフェッショナルのキャメラマンご推薦のもの。
ケータイは、そんなに旧くないんだけど、
落っことしたり泥の軍手で持ったりで、もうボロボロ。
なので、
カメラのとこにも、傷っぽいものが。
それで、最近はこんな風な、ピンクがかって滲んだような天然加工が入るんでしょうかねー。
ちなみに
一番上のは、ケータイと違います。デジカメの方で撮った、エゴの花。
改めて比べると、なんとなくわかりますね。
このエゴの花は、
八王子の方にある、加工場・兼・資材置き場のそばで。
こぼれ種か、実生(みしょう)で生えた小さな、膝丈くらいのエゴの木が、
木から離れた用水路のがけっぷちに、生えていました。
ちゃんと花も、たわわに付けて。
かわいいつぼみ。
ガクがまた、かわいい。
*
石を切ったりする加工場は、
やぶみたいな小さな山と、畑に囲まれています。
小さな谷の中にあります。
小さな農村の風景。
畑のある風景。
土の香。
なんだか懐かしい、谷あいの畑の風景。
謎のふくろう。
エゴの木にかぶさるように、すぐ隣りには、
朴(ほお)の木。
花は、
すんごく芳醇な甘い香りがするはず。
あたりに、空気の流れとともに、漂ってきて。
遠くからでも、わかるほど。
もう、落ちています。
朴の花の かたびら。
モクレンに、そっくりです。
*
エゴの花も、
だいぶ、散りしきっています。
花のじゅうたん。
白は茶色に褪せていきます。
落ちてから時間が積もって、すでにずいぶん、褐色ばんでいます。
でも、
新しく落ちたばかりの真っ白に目がいくせいか、
改めて写真を見るまでは、「真っ白なじゅうたんだったな」と、思っていました。
思い出を 綺麗なように収めたいのか、
ぼやんとした 記憶の力。
茶色は、見ていたはずだけど、
なんとなく忘れて。
憶えているのは、
濡れて深まった緑の中の、
ほんのり滲む 真っ白い、点々。
その、真っ白い、綺麗な記憶。
多分、綺麗な感傷に重ねて。
しんとした、ちいさな風景の、ちいさな記憶に重ねて。
*
時間を置いて書く段になって、
その瞬間のあれこれを 思い出そうとすると、
ついでにじわー~~っと、思い出されることがあります。
その時はあんまり気にもとめず、
けろっと忘れていたこと。
空気のにおいとか。(においって、結構忘れてしまうけど、思い出そうとするとすごく鮮明に思い出したりする。)
鳥が、けっこう啼いていたこと、とか。
なんか、尻尾がやけにまっすぐ長い鳥が 3羽、
まっすぐ連なって、ふわっ、ふわっ、って、微妙に上下しながら(うまく説明できないけど)、
すいっ、すいーっと、滑空していきました。
見事なバタフライを泳いでいるようだったな。
鳥は、全然わかりません。
*
静かな雨と風で、
あっちの山肌に茂る竹たちが さわさわ揺れて、
こっちの山肌では 小さな白い花が ぽつぽつ、落ちます。
たくさんの音。
耳を澄ませば 随分とにぎやかしいはずだけど、
静か。
気持ちが しん、とします。
しんとして、
しばし眺めているあいだにも、
ポタ、ポタ、と、
白い花は 次から次へと、まっすぐに、降りこぼれます。
ぽた、ぽたんと。
黙って、散っていきます。
*