歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

Daydream Garden for tico moon

2011年07月20日 | 造園 -creation-
tico moonさんが
「Daydream Garden」というアルバムを作りました。




そのリリース記念のライブは、

同時に、

tico moon 結成10周年を記念するものでもあり。


そのお目出度いライブで、‘庭’を担当させてもらいました。





会場は、代々木上原の丘の上のホール、「MUSICASA(ムジカーザ)」。




鈴木エドワード設計の、かっこいいホール。




元・建築学科出の魂がひさしぶりにうずいて、
ほほーう、と唸ってしまった、よく出来たホールです。




当日は、このピアノが仕舞われて、

ここに舞台が。つまりは、‘庭’が出来ます。





以上、ビフォー。



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そして、ライブ本番、当日!








設営中は
すっかり写真を撮り忘れまして。

tico moonさんの所属レーベルにして今回のライブの主催者:333discsさんが
撮っててくれた写真を発見!多分唯一の、設営中の写真かな。


(photo by 333discsさん。拝借;)

作り方は、前作の結婚式の庭と同じようにしたので、こつこつ手際よく(出来たつもり)。

それでも、3時間ほどだったかな。


こんなん出来ましたー。







「Daydream」=「白昼夢」。


ナチュラルワイルドな雰囲気に、
包み込まれるように。




プラス、
その名の通り、「白昼夢」をイメージして、

tico moonさんの音に感じる、優しさ、静けさ、穏やかさ、可愛らしさを重ねて。





ありえそうで、なんとなくありえないような、

どこか浮き足立ったような、

ちょっとホワホワした、不思議な感じ。

というのを、意識しました。



アコースティックギターと、





ハープと。




見目も麗し。

楽器って、美しいなあと、ほとほと思います。



香りも。




麻布の縁取りに、ローリエの葉っぱと、ブルーアイス(アリゾナイトスギ)の枯れ葉を
ふんだんに撒き散らして、

甘いような蒼いような、
ちょっとしっとりした、涼やかなハーブのような、香り。

冷房の そよそよ、とした風に漂って、

木のルーバーの線の美しいホールに、優しく満ちます。


ホールに足を踏み入れると、ハーブの良い香りがする!
って、
あんまりずっと中に居たので、言われるまで気づかなかった始末でしたが;


疲れや眠さを置いといて、うっとり。


と そこへ




ブラン!

ムジカーザのマスコット犬です。Blanc(白)ってことですね。



記念撮影大会。

なんとなくシュールです。




MUSICASAさんのブラン・ブログにも、カメラ目線バージョンが載っていました。可愛い*





午後いちから、早速リハーサル。





外は灼熱。

中はひんやり。

昼の光りがにじんでいます。



初めて生で聴いたのが、この前の5月。結婚式で、庭を作ったとき。

自分の拵えた‘庭’で演奏してくれた音楽家の一組が、tico moonさんでした。


それで、
今回のライブに際し、「頼んでみたい。」と、声を掛けていただいて。



縁って、不思議なほど、手繰れば手繰るほどつながって、

導かれていく。




昼下がり、3時半。


開場。





満員です。

自分も「関係者席」なんぞに座らせてもらっちゃって、
ドキドキして見守ります。


しばし、待つ。





昼下がり、午後4時半。


おもむろに、お二人登場。

調弦。





開演。


「めぐる森」「森のワルツ」


“森”は、自分にとって殺し文句です。
“森”なんてタイトルに入れられたらもー、気になる気になる好きになる。





生で聴くハープは、圧巻です。




いや、訂正。

ハープだけじゃなく、生で聴く「音楽」は、

圧巻です。




音が奏でられ、スポットライトが照らされる中。

庭も雰囲気が変わります。

なんだか、“生きる”気がします。








プチ鉄琴にもちかえたり。

ちなみにこのギターの影山さん、MCが面白可愛いです。
ハープの吉野さんは、ほとんどしゃべりません。
歌います。

この新しいアルバムから、初めて歌も挑戦したとのこと。
とても素敵でした。





途中休憩をはさみ。



美味しくて可愛らしいフードやドリンクを頂き。









そして、



嗚呼。お仕舞い。

パチパチパチ。



ゆったりとした、儚い時間でした。




音のやんだあとの、静かな余韻。





滲むスポットライトを浴びて。

昼下がりの名残りの、陽だまりを見るようでした。



そしてこのお庭も、

白昼夢のごとく。




宵と余韻と共に、
消えて行きました。






* * *  *




 * *





Daydream Garden for tico moon



  *





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1 Comments

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Unknown (fumika)
2011-07-21 07:56:59
うーん香りとともに音を堪能したかったわー。
手際よく、あなたらしい庭が造れるようになってきたね。
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