歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

青日暮(あおひぐらし)

2010年07月14日 | 徒然 -tzure-zure-


ハチに二回刺されたけど、

いまのところ、生きてます。

特に腫れもなく、
無事に、生きています。

スズメバチだったら死んでたはずだけど。
免疫強いのかな。なにげに。



仕事柄、
ハチやら謎の虫やら、結構刺されてきたので、
慣れて来ました。さすがに。

今は、「なんとなく痒い」の段階。





先刻。
今日の庭仕事も終わって、

久しぶりの温泉に入って、
汗を流したら、

珍しく

「ビールが呑みたい」

と想っている自分がいました。





今しがた。

昨今の平素の食事の、400倍は贅沢な、旅館のごちそうフルコースを、
たらふく頂いて、「ごちそうさま」したところで、


蜩(ひぐらし)と
蛙(かえる)が、
代わる代わる、
小鳥みたいに、
たまに織り重なり、
鳴いていて。


雨催(もよ)いの、ぬるっとした重い色の雲が、
灰青い宵を、速足で、
流れゆき。


時折、
すぐそばを箱根登山鉄道が過(よぎ)る、その
レールを圧(お)し擦(こす)る金属音と、電気の唸り声が、

立ち現れて、

消えていきます。



つまり、今、

とてもまったりしているところです。

暗い青い窓辺で。

とろん、と。

浸(ひた)っているのです。



なんという贅沢でしょう。
うっとり浸っておらずには居られないでしょう。



贅沢ついでに、
今宵はもう一度くらい、温泉に浸(つ)かろうかなと、思います。



青い日暮れの、箱根より。



ビー

2010年07月14日 | 徒然 -tzure-zure-
ころころ天気の変わる箱根に、来ています。


今は、涼しい。


早速、ハチに刺されました(二回)。

お尻が黄色い、虎しまみたいな縞のある、小さいやつです。刈り込みしてたら巣にぶち当たってしまったのでした。

じんじんするけど、強いて言えば無事。


、と書いてるうちに、
するすると雲が流れて来て、
ポツリと来ました。

風は相変わらず、涼しい。


そんな感じで、

今日を、生きています。



新しく月は続く

2010年07月12日 | 徒然 -tzure-zure-
今日は 新月で、

旧暦の 六月一日です。

また新しい、ひとめぐりの始まり。






ああーー、長い戦いが、やっと終わった。。

、、と想ったら、

ただちに
また新しく、始まり。


永ーく、
続く。

まだまだ続く。




また繰り返す 新しい 永い始まり。

それを
意気揚々と 笑って 迎えられるか。

空の明るさを 嬉しい気持ちで 見つめられるか。


また立ち向かって行くために

まだまだ走り続けるために

ちゃんと 休めたか?
チャージは ちゃんと 完了したか?


空っぽじゃ 走れないよ。





とにかく 走ってみた六月。

私はちょっと、いま、
正直、空っぽに近い。と、想います。


色々、わかっていても、抱え込んでしまう性分なのだろう。

自分が頑張るしかないからと
自分をどんどん磨り減らしてしまう性分なんだろう。



そうして
ちゃんと ところどころで 休んであげないと、

ずるずると
日常が 崩れ出す。

部屋がちらかる、とか。

仕事中に 意識が飛ぶ、とか。

いろんなところに、ボロが出始める。


本人は 自分のことなのに 意外なほどに、
その変化に 気づかなかったりして。


「あ、走り過ぎた!」って気づいて、ちょっとペースを落とそうとしてみても
ちょっと小休憩、なんて、のんびりしてみても、
「心」が走って焦っていれば、
同じこと。

それは 「休めた」とは言えない。






生きることは 続けること

人ひとりの力には 限界があり
日一日の時間には 限りがあり

一日が48時間あるといいのにな
なんて 夢を見て

一日が48時間あるかのように
あれもこれもと 詰め込んで

背負い込み過ぎたら、

そりゃ疲れます。

重い荷物を背負ったままで 走りっ放しは
無理でございます。






もうちょっと、力を抜こうかな。


もうちょっと、「自分」に戻ろう。





これからだから。


永いようで 短い夏は、これからだから。


また走らなきゃいけないのなら

今はまだ 始まりだから。





嵐のように
風が 吹き荒れてます。


また新しい朝。

ウィンドベルが暴れ狂って、喚いております。



窓を開ければ

嵐の吹き込みで
また部屋が トッ散らかっていきます。


あんまりにもしっちゃかめっちゃかになるのは あれなので
窓を閉めるけど
本当は閉めたくない。

窓はいつも開け放って、
風をいつも通るようにしておきたい。

嵐が吹き抜けるなら、なお結構。

ただ、
部屋をしっかり片付けないと。
嵐のひとふきにも動じないように、しっかり片付けとかないと。


要するに、
ちょっと リセットしたいのです。





ちなみに、
嵐は大好きです。
ジャニーズのほうのそれ、ではなくて。










蛍日和

2010年07月10日 | 徒然 -tzure-zure-

ガツンと晴れてます。


昨夜は凄めな雨と風だったけど。


今宵こそは。「ホタル日和」になるかしらん。





ちょっと前まで暮らしてた「秋田森のテラス」では、

今夜、
「ホタルまつり」だそうです。


星とホタルがひんやり濡れた闇夜の森に舞う光景。恐ろしいほどの静かな光り。
忘れられない。



見られるといいね。



遠くから、
思い出しながら、
想いを馳せて。




七月七日の次の朝

2010年07月08日 | 徒然 -tzure-zure-
七夕恒例の 雨の
上がった
朝。



爽快すぎる。



気持ち良すぎて、

旅立ちたくなります。

どこかに。

、、、この際、どこでもいいや!




なーんて。

少し 嘘をつきました。


行きたいところは ほんとは、
とても はっきりしてる。


行けるかなー。行けないかな、、。





ここで
「どう考えても、無理だな、、」と 肩を落としてしまうのではなく

「もしかして、なんとかしたら、行けるかも。」
って、念ってみる。


全部の夢が うまいこと簡単に叶うわけじゃないけど

諦める前に

とりあえずは、願ってみる。




願ってるだけでも 叶いにくいので

動く。

まず、動く。

動けば、開く。



動いてみよう。





memento mori

2010年07月07日 | 徒然 -tzure-zure-
大きな公園の



ちいさな丘





ちいさな子

ちいさな自転車





大きな空




ちいさな花




海にいるような気持ちに 一瞬 還った





青い実




青い実




ちいさな丘の上

ちいさな家族







大きな森へ







出逢えました。

半夏生。


鹿児島にいる母からのメールで

昔 学生時代の8年間 ずっと住んでいた 西荻窪のアパートのそばの
井の頭通り沿いの 区指定保護林みたいな ちょっとした森で
見た

ということが わかった。


、、そうだった気がする。


その 西荻窪のアパートでは
「カラスウリ」にも 初めて出逢った。

2畳ないくらいの、ちいさな庭に。

ある夏の夜に。衝撃だった。



そういえば
その時にも、ちいさな「森」の近くに住んでいたんだった。



















ここではホタルに ちかづけないらしい。




森に居ると

色々と憶いながらも

静まり返る。








色々、想う。


いちいち書かなくてもいい気がする、色々を、想う。






オハグロトンボが ひらひらと羽ばたきながら 横切って行った。

撮れなかった。


クロアゲハが ひらひらと羽ばたきながら 横切って行った。

撮れなかった。






皮膚病にかかって はげたタヌキがいた。

かんかん日の当たるところで じっとうずくまっていた。






森に居た夏を憶い出す





昔居た 秋田の森で一緒に働いていた青年から

「新しいとこはどう?」と

ふらりと 相変わらずの 短いメールが来た

同じくらい短いメールじゃ とても説明が追いつかないので
久しぶりに 電話


嬉しかった






昔いた場所を憶い出す。

そういう風景が

あちこちに ちらばっているので

懐かしく、憶い出す。



「帰りたい」というのではなく。

ただ、なつかしく。


ちょうど一年前に、行ったんだった。

その時一緒に行った 今はハワイにいる友人からメールが来て

「そうか、ちょうど一年だ」と、憶い出した。


ずいぶん昔のことのように想う。

「また行きたいなあ」と、想う。






昔居た 秋田の森で出逢った人から

昔居た 秋田の森の 今の写真が送られて来ました。


嬉しかった。





不思議と、色々なことが重なった。

不思議と、森につながっている なつかしい便りが 連なった。


嬉しかった。






つかず はなれず

常に近くに 森が居る。


西荻窪の ちいさな森も。

秋田の 大きな森も。


つながっている気がする。






今 居る 森は ここ。




今まで 出逢って来た
それぞれに 別のところにある 森は

別もののようでいて、
でも
まったく同じ「ひとつの森」として、重なって、見えている。

心の中で。




全然、うまく説明できないけど。


今まで 入って来た 森たちは
自分の中で ひとつに つながっている。

、という、気がする。

、という、ただ、それだけ。






森を出たら





現世に還って来た。、、というような、気がした。


熟成待ち

2010年07月06日 | 徒然 -tzure-zure-
結局

雨が降るまでは 堪えきれずに、





ノウゼンカズラのこぼれるベンチを ふらっと離れて、

真夏の陽射しに 飛び込んで行って、

大きな道をはさんで 隣にある
「野川公園」という、これまたでかい公園に、行ったんです。


「自然観察園」という、
豊かな森のあるところ。

ホタルの居る森のあるところ。


そこで、また、

色々と撮りながら、色々なことばも生まれて来ました。





それで。




「おー、良い写真が撮れた!」

という時に限って、

これが、また。パソコンとデジカメの相性が、悪くなったりして。
(今回使っているのは、ケータイで撮ってあった写真。)


ブログをやっていると
何かを書こうという前提があって 写真を撮ったりするからなのか

「この写真に重ねて書きたい。この画は。」
というふうに

“絵”を撮りながら ことば(ストーリー)が なんとなく一緒に湧いて出て来る。
、ということがあって。


その 片割れ(つまり、写真)が欠けては、ここに「作品」として出せない、
ということになり。


つまり、
もどかしい。





土曜日、日曜日、月曜日。

しっかり書いておきたい 素敵な出来事が あれこれ重なって
たんまりとネタが溢れて余り有る時に 限って、

これまた、ねえ。

なんでだか、ねえ。


「ちょっと熟成させましょう」

ということなのかな。


というわけで、ちょっと先送り。

貯蔵庫で、熟成へ・・・。


ネタは どんどん押し寄せて来るから、
「早く、早く書きたい!」という想いはあるんだけど。

ことばにとっても
ふさわしい時機
というのが、あるのかもしれないな、とも、思う。


垂れ流していい ことば。
垂れ流しにしてはならない ことば。


いち早く その瞬間のタイミングで書くべき事も あれば

ちょっと置いて
熟成させて
寝かせて、

その結果、
無駄なものが削ぎ落ちて、「作品」として、なんか、良くなる。
そういう「ストーリー」も、実際、あったりする。






そんなこんなで

時間だけは冷静に 廻って行きますが。


キョロキョロしながら
ふらふら廻っていたら


見つけてしまいました。




夏休みの花ですよ。

ほわほわのサルスベリ。


百日紅。


一番好きな夏という季節に咲く花の中でも
おそらく 一番好きな花。


いろんな思い出が重なっている花。


とうとう来ました。
また、夏が。



雨は
九州の南に引っ掛かったりしている。

もっとこっちに来てもいいよ。







ノウゼンカズラの下で

2010年07月04日 | 徒然 -tzure-zure-
雨がまた降ると言うけれど、
その気配もまださらさら無いので、


先日見つけた公園で。


ノウゼンカズラの橙赤色の花の降る下で。


日曜のアフタヌーンを、しばし過ごすことにしました。


真夏のように晴れてるよ。




昨日はいろいろと、嬉しい便りがありました。


それについては、また後で。


雨がほんとに降り出したなら、濡れながら帰ろう。



それまでは、のんびり。







新しい公園

2010年07月03日 | 徒然 -tzure-zure-
昨日は 半夏生(はんげしょう)でした。




同じ名前の 草があって。

葉っぱが半分白くなっているので

「半化粧」
とも言われるのだけど。


探したけれど、
見つからなかった。


前は どこで見かけたんだったっけなあ。





その代わりに




新しい 素敵な場所を見つけました。


自宅と事務所の往来の途中、ちょっとずれた所にあった。

のに、

今まで全然 気づかなかった。



広ーーーーーーーーーーい、公園です。


空が 広い!

視界が 広い!

電柱が見えない!




武蔵野の森公園、という公園。

その名に違(たが)わざらず、「森」っぽさは
全然無い。

とにかくその だだっぴろーーい 広がりっぷりが、とても気持ち良い。


野川沿いの緑道もいいけど、あちらはちょっと狭いし

細い「道」なので。

なんか、進むしか、無い。のんびり止まれない。



どーーーんと 気を抜きたい。
寝転びたい。立ち止まりたい。
空を見たい。ぽかんとしたい。

そんなときには、こっちがいいなと、
ほくそ笑む。








ちょくちょく来ようと、想いました。


半夏生は見つからなかったけど



代わりに
半夏生っぽくもある、白い斑のキレイな樹には 出逢えました。






事務所のそばには こんもりの森。







自分の周りには、ちゃんとこんなに、
いろんな役割を担う 素敵な「避難所」が
整ってくれていて、

改めて、ありがたく、そして不思議に想う。





今 流れ着いたところは 期せずして
ずいぶん「おあつらえ向き」な場所なのかも。






雨がまだ少し 足りない気がする。







呆っとする

2010年07月02日 | 徒然 -tzure-zure-
森に来ると

「ああ、生き返る。」

と、
ことばが浮かぶ。


死んでたわけじゃないはずだけど。


あ、疲れてるんだな。

と、
そこで気付く。


心を亡くす、と書いて

「忙」と言う。




七月の森は、だいぶ落ち着いている。

ところどころに、白くて繊細な首をもたげた花が咲く。


森の湿気は、ことさら、むっと、こもってる。

けど、
嫌な気はしない。


碧の風が渡ってゆく。


じんわりと、木漏れ陽も現れた。


うっとり ぼうっとしてたら


蚊に刺される。


蟻によじ登られる。


スズメバチもいるみたい。



すでに二度刺されていて、幸運にもまだ、生きている。


次刺されたら、死ぬ。という設定になっている。



そんなことも さて置いといて


しばし、ぼうっとする。



時々 寄ってくる蚊を、淡々と殺戮しながら。

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