


数日前、サンショさんは、ラーメン丼を丸々こぼしてしまったのです。「オーマイガー」。そこいら中に飛び散った残骸を片ずけ、スープを吸い込んだ布製品を洗濯機の放り込み、すっかり空腹を忘れて大掃除となったのですが、炬燵布団だけは洗うわけにもいかず、もうすぐ炬燵もいらなくなるので、水拭きですませて、ドライヤーで乾かすと言った応急処置だったのです。
しかし、嗅覚の優れた猫には、匂うらしいのです。優れていない人間も薄っすら関してはいるくらいですから、当たり前なのです。
不思議そうにクンクン匂いを嗅ぐポンコちゃん。何故か居た堪れなさが込み上げるサンショさんです。
ポ「可笑しな匂いがします」。
サ「そ、そうかなあ。サンショさんは匂わないけれど」。
ポ「サンショさんは鈍いからです」。
サ「そ、そう? 気のせいじゃないの?」。
ポ「気のせいではないのです。匂うのです」。
サ「嫌な匂いかな?」。
ポ「ポンちゃんの知らない匂いです。初めての匂いです。不思議な匂いです」。
サ「もう少し暖かくなったら匂わなくなると思うよ」。
ポ「暖かいと匂いは関係あるですか?」。
サ「う、うん。その匂いに関してだけはある」。
ポ「サンショさんは何か隠しています」。

「とちにゃん」さんの活動に興味を持たれた方も、お読みください。
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