人間というものは、一方的に人から教わった勉強は
すぐに忘れてしまうというのが性分です。
だから、私は人に物を教える場で
あるテクニックを使っています。
たとえば、富士通でやってた新人プログラマー研修での
例をお話すると、
生徒25名くらい居るクラスで
新人にはちょっと難し目の問題を出す。
すると、みんな答えが分からなくて、
教室内がしーんとする。
そのまま5分間、考えさせる。
(わざと悩ませる。)
いくら考えても分からなくて、みんなが
となってきた頃に、
黒板にたった1行の、簡単なヒントを書くわけです。
そうすると、そのヒントを見た生徒たちは
「あっ、そっか!」と言って、
25人の手が一斉に動き出してキーボードを打つ音が
教室中に響きだすわけです。
この光景は、実に圧巻です。
出来るだけ多くこの状況を作り出す。
授業の中で何度か作り出せれば、それで勝ちです。
(より実力を付けさせたいと思う講師であれば・・・)
けっして答えを教えるのではなく
ヒントを与える。
人間は、人に教わった事はすぐ忘れる。
自分で気付いた事は絶対に忘れない。
この人間の特性をわきまえた上で
教えるということが重要です。
まず、自分で考えさせる。
その答えは、ヒントを与えて自分で気付かせる。
なので、メルマガのマクロ講座の中でも
度々この手法を用いたヒントを出しています。