ほんと、先日の大分県で起きた突然の山崩れというのは、
山岳地帯に住んでる人にとっては元よりですが、そんな山合いにある田舎の集落ではなくても(結構な都会の中でも・・)、家の裏に崖や丘や小山等々のあるところに住んでるという人にとってみたら非常な恐怖で、実に恐ろしいとしか言いようのない自然災害ですね。
それで、今回の山崩れの被害現場(大分県中津市耶馬渓町金吉付近)の標高地図というのを、当社の地図ソフト(これもエクセルのマクロです。)で作ってみました。
この図は、これで縦横5メートル毎の3次メッシュ(縦150メッシュ×横225メッシュ)の1区画分のデータを、エクセルに(その1メッシュを1セルに)表示したというものになりますので、これはこの全体で、縦(南北方向)に750m、横(東西方向)に1125mの地形を現しています。
「なお、この地図の作成公開に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の基盤地図情報を使用しています。(承認番号 平29情使、 第1485号)」
ちなみに、この現場付近を国土地理院のWeb地図、並びにGoogleの衛星写真で見てみるとこのような場所になります。
(両地図共、崩落現場は右上方の川の曲がった所の左岸辺りになります。)
最初の図のExcelは、国のビックデータの有効活用ということで国土理院のホームページにて無料公開されている「5mメッシュ標高」という高精度な3次元地形データを元に、そのデータをExcelシート上に展開するマクロを用いて描いた(標高別にセルを色分けした・・)というものになっています。
以前(かれこれ十数年前)に、国土理院から有料で販売されていた同類の「50m」&「250m」メッシュ版のデータに対応したソフトを、最近、大幅な改修をして「5mメッシュ」用に作り変えたというものです。
この拡大機能で詳しい現場の標高差を数値で見てみると、
このように数値も見えるソフトとなっています。
で、このソフトの活用例としては、以下のような「我が家の防災マップ」的なものも、普段から使い慣れたExcel上でこうした地図に描けるかと思います。
実は、昨年オープンした長野で2つ目の当社サテライトオフィスも、川沿いの小高い崖の上に(市指定の危険区域内に・・)建ってありますので、いざという時の為にこのようなExcelの標高マップに避難経路等を書き込んだ防災マップを作ってみました。
なにぶんにも、国や自治体から(ネットで)提供されている防災地図(いわゆる「ハザードマップ」)というものがあるかと思いますが、何故だかそれらは皆「PDFのファイル」になっている思いますので、パソコン上では見辛く、書き込みもできませんですし、大きすぎて(範囲広すぎで)家庭用のA4プリンターでは印刷するのも困難かと思います。わたし、
「考えること=何か思いついた事を書き込むこと。」だと思いますから、、
「自分の家の防災を考える」ツールとして、特に普段からExcelを使い慣れてるという人には、是非このマクロ活用して欲しい(これに色々書き込みながら自分家周辺の防災についてを考えて欲しい・・・)そう願って、この地形図作成マクロというのを開発しました、といった経緯がこのソフトにはあります。
これは、エクセルのシートにこういったメモが「自分で自由に書き込める・・・」というのが最大の特長となっています。(なお、「IT技術で社会に貢献する」というのが当社創業時の理念にもなっていますので、後々準備が整いましたら、このマクロもまた無料配布していきたい思っております。)
最後に、今回の山崩れでお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、まだ見つかっていない女性には妊婦さんもいるということで、今からでも奇跡的に救出されることを、願ってやみません。
自然災害の多い日本列島に住んでいる限りにおいては、決して他人ごとでは済まない思いますから、「防災意識」ぜひ皆で高めていきたいものですね。
突然のコメント失礼します。
Excelを使用して標高データを管理したいと思い
検索してこちらのブログに辿り着きました。
マクロを利用していると書いてありまして
どのように使用できるのか
教えて頂きたくコメントしました。
ご連絡頂けるとありがたいです。
よろしくお願い致します。
これは、標高データというものは何分扱うデータ量がとかく大きくなりますから、Excelの既存機能だけでは管理難しいと思いますが、Excelのマクロを組めば、言わば自分のやりたいことは何でも出来ます。ごく簡単なマクロであっても相当なことまで出来ますし、特に大容量の標高データを素早く短時間で処理・管理する為には、マクロが大変便利であることは言うまでもありませんからぜひ利用してみてください。
気づくのに遅れて返信が遅くなりました。
返信内容了解致しました。
マクロデータは
どちらから利用できますでしょうか?