「ノープログラム」、つまりプログラミングなしでパソコンの自動化ができる!って謳うツールの
シナリオ作成等、難しい操作方法を一所懸命に勉強して利用しようとする人が、日本人
には実に多い思います。
それって、何かおかしくはないでしょうか?
世界のIT先進国と呼ばれる国々から大きく後れを取ってしまったと揶揄されている
この日本でも、ようやくと2020年から小学校でプログラミングの授業が義務化されました。
それでも、このDXやAIの時代を見据えてプログラミング教育に力を入れている
IT先進国には到底まだ追いつけそうにありません。
たとえば、イギリスでは「Computing」と呼ばれる教科が用意されていて日本が
小学校の高学年からプログラミングの授業を始めるのに対して、義務教育がスタートする
5才からIT教育を始めています。
しかも、日本で今始めったプログラミング教育の成果が出るのはあと10年か20年は
先の話です。あと10年もITで負け組を続けていたら、到底、このITの時代にあって、
IT最貧国になりかねないと危惧しています。
つまり、現存する今の現役世代に対してのプログラミング教育が重要(大人にも
プログラミングの教育をするべき!)であるわけですけど、当の現役世代はと言えば、
ツールに頼ってプログラミングの勉強は一切やりたがらない大人ばかりです。
誰が他人が作ったツールやソフトやアプリの使い方に関しては、時間を掛けて一生懸命に
勉強して覚えようとはするけれども、プログラミングに関しては一切踏み込もうとしない人
だらけです。
ツールを使いこなすことがIT力だと勘違いした風潮がこの日本には漂ってしまっている。
(もし、それが正しいのだとすれば、小学生のプログラミング教育なんかやめてしまって
「ツールの使い方教育」をやればいいのだろうと思うのです。)
それで、プログラミングと言ってもピンからキリまであるわけです。言語にしても組み方にしても
様々あります。これまで、プログラミング経験の全くない大人でも比較的簡単にできる
キリのほうの(つまり、ローコードの)プログラミング言語を覚える。
その方が、例えばRPAみないなものの複雑なシナリオ作りよりも、ずっと簡単に覚えることが
できます。
その最たるものが、ExcelのVBAになります。この文法は至って簡単です。その昔に、
パソコン持ってた人なら誰でも組んでいたBasic言語の類似なので、そのベーシックな
レベルです。難しい領域もありますが、そこには立ち入らなくてもExcelの自動化の
95%は可能です。
ただ、プログラミング未経験者にとってちょっと難しいのはそうした言語の文法よりも、
アルゴリズムというかロジックです。問題の解法や理論の組み立て方です。コンピュータに
どういう手順でこの問題を解かせればよいのか?それを人間が考えるということです。
けど、今小学校で始まったプログラミングの授業では言語は教えませんからそのロジックのみ
を学びます。つまり、それは小学校の義務教育でも習う小学生レベルに過ぎません。
特に、理系出身の人であればアルゴリズム(数学的な)やロジック(回路的な)、
そういったものには比較的強い人が多いと思いますから、その意味でもVBA未経験の
エンジニア(理系頭の人)には、下記の「緑本」を是非おすすめしたいです。
製造業その他で、大量のデータを抱える技術職(エンジニア)の皆さんには、
このような簡単プログラミングを利用してデータ入出力に掛かる時間を大幅短縮し、
研究・開発により専念して頂けるよう望んで書いています。