七草セリと猫の部屋

猫と料理に夢中な漫画家のグダグダ日記

心の時代

2013-09-13 06:00:03 | 日記
ちょうどオリンピックの開催地が決まる決まらないと騒いでいた朝でした。
仕事で早起きをして,音がなくてさみしいのでテレビをつけたら,
いつもならオンエアをしてないようなテレビ局まで中継中継と騒いでいるし。
オリンピックには興味ないし。
こんな時にはEテレよね,とチャンネルを変えたらば。
ちょうど「心の時代」という番組を流していて。

あ,この番組好き。
この日は(もちろん再放送だと思うけど)徳島の大日寺の金昴先(キム・ミョウソン)さんへの
インタビューでした。
知っている人は知っている(当たり前か)

韓国伝統舞踊家として将来を嘱望されていた金昴先(キム・ミョウソン)さん。

日本公演の際、徳島市にある四国88ヶ所の第13番札所、大日寺に宿泊したことが縁で、
18歳年上の大栗弘榮住職と結婚して今は舞踊家も続けながら,
住職として活躍されています。
一人息子の弘昴君は,現在アメリカに留学中。
世界に発信できる住職を目指して,今すでに4か国語を取得しているとか。

彼女の話は,今までもいろんな番組で観ていたので,それなりに知っていたのですが。
ここまでじっくり話を聞いたのは初めてで,大変感銘を受けました。

そもそも彼女が四国に招聘されて公演にやってきた時,招いた団体にお金がなくて
大日寺に宿泊することになったのが運命の出会いだったのです。
来日して歓迎パーティーで出会った大日寺の大栗住職を見て
「わ・・この方はそっち方面の怖い人かな」と思ったそうです。
確かに写真を拝見すると,坊主でガタイもがっちりしていて,しかも背広姿・・・
日本のヤクザさんかな,と見まごうのも無理はない感じ。

でも,翌日お寺で法衣をきた住職の姿に,ほとんど人目惚れだったそうです。
なんといっても住職の「オーラがすごかった!」と,金さんは仰っていました。
前日とのギャップにやられた~,というのもあっただろうけど。
やはりご本人の持つ力,オーラを感じとって魅かれてしまったんでしょうね。
住職も熱烈なラブレターを韓国にせっせと送り続けて猛アタック。

金さんの周りの人たちは大反対(特に舞踊の人間国宝の師匠が)
将来の人間国宝候補として目されていた大変な舞踊家さんだったのです。
それでも何かに導かれるように金さんは大栗住職と結婚。
住職は金さんの舞踊家としての活動を前面にバックアップして,
お寺の仕事もいっさいやることもなく,のびのびと妻として舞踊家として
徳島で暮らしていたそうです。
41歳にして息子も授かり,幸せいっぱいに過ごしていたのですが。

ある時ふいに「お寺の仕事を覚えてほしい。住職としての修行も考えて欲しい」
といったような話を切り出されたそうです。
もちろん答えは「NO!」です。
そんなこと絶対考えられない!!と金さんは思ったそうです。
生涯を舞踊家として生きる,と決めていたのですから。
ところが・・・

その話をしたわずか2時間後,大栗住職は脳梗塞で倒れています。
意識不明で病院のベッドに横たわるパパに,幼い息子さんは
「今までワガママでごめんなさい。」とパパの手を取って泣いて泣いて。
いい子にするから元気になって。
もう意識のないはずの住職パパは,その息子の手を握り返したそうです。
「ちゃんと修行してりっぱな住職になるから,約束するから!」と大号泣する息子の手を
持ち上げたそうです。
そして住職は帰らぬ人になりました。

金さんは韓国に帰ろう,と一時は考えましたが・・・
息子の弘昴君に「ボクが20歳になるまでボクを守って。ボクはここで住職になる」
という言葉に決意を固めます。
結局は弘昴君と一緒に京都のお寺に修行に行き(日本語を覚えることから苦労して)
得度して尼僧となり,周囲の偏見と闘いながらも頑張って働き,
今は大変人気のある住職さんとして地元で受け入れられています。
最初自分に冷ややかだった檀家さんなどは,今では「舞踊の方も頑張って」と
エールを送って下さるのだとか。

で,本題はここからなのですが。
ここまで長くなってしまったので,とりあえず続く(お,識子さん形式か?!)



   

ふふふ,見つけちゃった。
サンクスで見つけちゃった。
噂の味仙の台湾ラーメン!
ゆうさん,岩手でもほぼ本物の味(たぶん)が堪能できそうですよ。
もったいなくてまだ食べていないけど。
体調も今ヒトツなので,元気になったらいただきま~す。