「冬瓜を半分上げるね」
引っ越しのお手伝いをした時に三姉妹の妹さんに、お約束したのが気になってはいたのですが・・
何しろデッカイ冬瓜を半分に切るのも中々厄介なもので・・
1個100円でネギ農家さんに分けて貰った冬瓜半分では50円分ですから・・
火曜日にゲットした赤肉キュウイの半分10個を同時に上げようと思い・・
大袈裟ですが遂に意を決して巨大冬瓜を自ら包丁を入れて真っ二つにして・・
二人でT三姉妹の新住所マンション6Fのお部屋に届ける事に・・
新しいマンション玄関で私達夫婦を迎えてくれた三姉妹は揃って口々に「どうぞ上がって下さいな」と大歓迎してくれたのですが・・
玄関先で私が「遅くなりましたがお約束の冬瓜と、チョッと小さいキュウイですが、甘いから、冷蔵庫にでも入れて柔らかい順に食べて・・」
私に替わって流石妻は女同士です・・
玄関で老婆4人は一頻り会話が弾んでいたようですが・・
「ソロソロ失礼をして・・」とやっと玄関の立ち話を終えて・・
帰りがけ玄関にモミジらしき鉢植えを見つけて「これは?・・」
妹さんがニコニコして「私が植えて・・どうも枯れそうで・・」と心配そうに・・
「マア秋だから紅葉して来たんでしょう・・」つい女性には甘い言葉も平気で出て来て・・
後日気付いたのですが妹さんは植物には中々詳しそうで・・
「そうだ、引っ越しの時、甕を壊しちゃって・・悪い事しましたね~・・」
上の姉さんが「トンデモナイ気になさらないで・・アレ捨てようか迷っていたのですから・・」
そう云って妻に「家でいつも飲んでるお茶だけど、どうぞお持ちになって・・今度又ユックリ来てくださいな・・」妻の話ではお茶は可成り高級品?らしいのですが・・
お茶なら何でも熱くて色が付いていればそれで良いと言う私には解りませんが、「有難うございます」と妻とお礼を言って三姉妹のお宅を後にしたのです。
同じ棟に何十年も住んでいて、妻が三姉妹の中のお一人と僅かに近所付き合いが有るだけで、私はあの引っ越し騒ぎ迄、全く面識すら無かったのに・・
三姉妹と私達夫婦の交流は、この後更に続くのですが・・