団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の54年 Y君のお通夜 2

2019-11-27 20:55:48 | 夫婦

 

来る日も来る日も雨ばかり、デジカメで綺麗な落ち葉模様が撮れる日が来るのでしょうか・・

 去年の落ち葉です。

亡くなったY君は同級生で有りながら、何故か私から見ると羨ましい程兄貴のような先輩のような感じでした。

感じ?、いえ良い幹事です。

祭壇にライオンズクラブからの花輪が一対、大学のグリークラブで歌を、水引の仕組みにも詳しく、小型ですがクルーザーを持ち(船は2年前のクラス会で身辺整理で売り払ったとか言っていましたが、若しかすると自分の健康状態を知っての事かも知れません)勿論ネットもブログも全て先取りの逸材?と言うより何と言ったら良いか・・とにかく特殊な頭脳の持ち主だったようで・・

そのY君が或る年の暮に貰ったクラス会の案内の文章が少し変だったので、私がその事をY君に当日指摘しました際の返答がさっぱり要領を得なかったのです。

「何かおかしいな?」と感じた私ですが、その後一二年して会費と引き換えに貰う、楽しかった短信便りも渡されなくなり・・

クラスの友達も気が付いた時は既に認知症が進んでいたようです。

あの聡明なY君が認知症に成るとは・・

信じられないが厳しい現実があったのです・・

そののち、突然、幹事が現幹事のN君に変わった事を知らされて・・

翌年の正月には弱った体で杖をついて奥様に付き添われながら皆の前に出て来てくれて・・

勿論全員大歓迎で迎えたのですが・・

ご本人は只ニコニコ笑顔で、然し最後まで無言のままで・・

会が終わって、又迎えに来られた奥様に抱えられるように帰ってゆく姿が今でも印象に残っています。

宴の途中もクラス仲間はY君の様子を心配していましたが、皆大凡の事情は察知したらしく、そんなY君には普通に接して、普通に飲み食いして大いに喋り合う例年通りのクラス会でした。

それがY君が出席した最後のクラス会だったのですが・・

在学中担任のS先生と私達全員が彼を頼りにSクラス会が続けられて来たのです。

10年も前にS先生が亡くなって以降も彼の幹事は続いていたのです。

昨日の告別式には現幹事のN君がクラスを代表して通夜に続いての出席です。

恐らく「長い事ご苦労さんでした。安心してくれ、後の幹事は俺に任せて・・」

ご冥福をお祈りいたします。

思い出しました、認知症になる20年も前に、Y君は癌の手術で胃の半分程を切除しています。

偶々宴会で席が隣り合わせに並んだ際に話の中で「術後は1日3度の食事を少しづつ6回に分けて食べているんだ」と聞かされました。

食いしん坊の私等にはとても耐えられ無い事です。

1万円(現在は8千円)の会費で出て来る料理屋のご馳走をY君は如何したのか?

勿論幹事ですからお店のご主人もY君の事は百も承知していたと考えられますが・・

最後まで、皆と同じ献立で特別に区別したとは聞いた事がありません。

そして「食事を何回にも分けて取らなければならない」と私が本人から聞いたのは、後にも先にもコレ1度しかなかったのです。

 今夜は小振りな豆腐1丁です。他にもいろいろ食べたのですが・・ゴチソウサマ