放浪うどん人 ☆これから うどんに 会いに 行きます。☆

うどん食べ歩きブログ
全国各地のうどんを紹介。
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元祖 田丸屋 - 念願の水沢うどん -

2017年07月05日 | 群馬県(水沢うどん・ひもかわうどん)

梅雨前線が南の方で一休みしていた頃、私は東へ向かう新幹線に乗り込みました。

午前6:00新大阪発のぞみ200号東京行きです。

今回は同僚Sさんとふたり旅。

当初の計画では、山梨県で吉田うどんを食べ歩く予定にしていたのですが、

どうせなら、出来る限り多くのご当地うどんが食べたいと思い、北関東へ向かう事にしたのです。

また、同僚Sさんから「笑門さん(神奈川県)のうどんを食べたい。」という要望もあり、

新横浜を拠点に舵美歩きをしようとなったのです。

振り返れば、このような形で全国のうどん屋さんを食べ歩こうと思ったのは4年ほど前の事。

身体が丈夫な内に、地方での食べ歩きをしたかったのです。

老化により足腰が弱くなったり、目や耳が不自由になってからでは、

全国を食べ歩くなんて、そうそう出来なくなるからです。

なので現在は、関西での本格的なうどんの食べ歩きを中断しています。

全国を食べ歩きながら、関西でも食べ歩きなんて、私にはそれが出来るほどの資金を持合せてはいません。

進むべき方向を「全国」と決め、その為に少ない小遣いを節約して、旅費を工面しています。

ただ、旅先では「節約」なんて言葉は消し去っています。

旅先では自分の為に贅沢をし、帰阪すれば質素な生活を送る、それが現在の私の暮らしぶりです。

まあ、そんな生活を送っているわけですが、私なりに楽しんでいます。(^_^)v

車窓から富士山の頂が見えた頃、私と同僚Sさんのテンションが上がります。

いよいよ新横浜だ!(´▽`)

どんな旅になるだろう?・・・その期待と不安で胸がいっぱいになります。

富士山を通り過ぎてから、新横浜駅へはあっと言う間でした。

新大阪を出てから2時間5分で到着・・・香川県へ行くより近いかも・・・。(^-^;

新横浜からはレンタカーを利用するのですが、

ショップを訪ねると、事前に予約をしていたのに「予約されていません。」とスタッフ・・・。

「ネットで予約後、電話でも確認しているのですが・・・。」と私。

「・・・。」スタッフ。

私も同僚Sさんも、いきなりのハプニングで困惑・・・。

スマホに予約した時のメッセージが残っていたのでそれを見せると・・・。

「ああ、分かりました!運転する人の名前で登録されていました!」とスタッフ。

私は普通免許を持っていないので、運転者は同僚Sさんで登録しておいたのです。

要するに、同僚Sさんの名前で予約登録されていた訳です。

いずれにせよ、予約が通っていたのでひと安心、私も同僚Sさんもホッと一息。(*´ω`)

さっそく車に乗り込み、新横浜駅から離れました。

同僚Sさん、関東で車を走らせるのは初めてとの事で、何だか楽しそう。(^ω^)

もちろん、私も初めての風景を目にするので楽しい。(^_^)v

ナビに「相模原」なんて文字が浮かぶと、訳も分からず嬉しくなります。

高速道路の案内標識に「新宿」という文字が現れた時にも、

「おおー!新宿~!」と感動の叫び。

私も同僚Sさんも、かなり浮かれていました。(^-^)

新横浜を離れてから1時間20分ほど、狭山SAに到着しました。

ここで少しトイレ休憩。

実は、この旅で一番心配だったのが、私の体調・・・。

この旅行の少し前に急性前立腺炎を患ってしまい、入院こそ免れたものの、

しばらく頻尿の状態が続いていたのです。

酷い時は5分に一度尿をもよおす状況でした。

この状態が続けば車なんて乗れない・・・そう思っていたのです。

ですが、幸いにも病院から処方された薬が効き、旅行当日にはだいぶ回復していました。

おかげさまで、車を度々停める事なく、スムーズに目的地へ向かう事が出来たのです。

スムーズと言えば、新横浜から群馬県渋川市へ向かう道、とても空いていて気持ちが良かったです。

当初、横浜あたりで渋滞に巻き込まれるのではないか?と予想していたのですが、

それは取り越し苦労でした。

新横浜から2時間40分ほど経った頃、渋川伊香保ICで高速を降り、一般道へ出ました。

どこでも見かけるような街並みを抜けると、田園風景が広がります。

そして目の前に榛名山の寄生火山である水沢山(別名:浅間山)が、その姿を現しました。

私は思わず「なんかデビルスタワーみたい。」と言葉をこぼした。

水沢山を見た瞬間、アメリカ合衆国ワイオミング州に存在する岩山、デビルスタワーが頭に浮かんだのです。

実際には似ても似つかないのですが・・・。(^-^;

それからは、水沢山の事を私は勝手に「デビル」と称しました。

木々の間を車は走り抜けて行きます。

やがて、「水沢うどん」の看板を掲げたお店を多く見かけます。

撮影し忘れましたが、ここが「水沢うどん街道」なのだという事が容易に理解出来ました。

数軒並ぶお店の中で、私達は「元祖 田丸屋」さんへ訪ねる事にしました。

私達が訪ねた時、田丸屋さんの駐車場は一部改修工事をされていましたが、

観光バスが数台駐車出来るほど、広い駐車場です。

また、駐車場の入口には田丸屋さんのお土産販売店がありました。

駐車場の向かい側、道を挟んで田丸屋さんがあります。

旅館のような立派なお店です。

こちらのお店、1582年(天正10年)創業です。

435年前からうどん専門店として営業されているのですから驚きです。

近くには水澤寺(水澤観世音)があり、 

天正4年ごろ、水澤寺の参拝客に提供されたうどんが「水沢うどん」の始まりとされています。

玄関に入りますと、まずは招き猫が目に入ります。

その招き猫の下へ目にやると、僧侶の像が・・・。

この僧侶の像、水澤寺の創建に尽力した恵灌僧正の像と思われます。

恵灌僧正は、この地にうどんの製法を伝えたと言われています。

玄関で靴を脱ぎ、下駄箱に入れます。

玄関から奥に入りますと、とてもうどん専門店とは思えない立派な造りで、

一瞬、きょとんと立ちすくんでしまいました。

待合室も立派です。

待合室の前を通り、そのまま真っ直ぐすすむと和室がいくつかあります。

中庭もあります。

私達は和室ではなく、テーブル席へ案内されました。

このテーブル席の部屋もかなり広い・・・。

私達が座った場所から、先ほどの待合室が見えます。

ちなみにこちらのお店は平成に入ってからリニューアルされています。

多くの観光客をもてなす為には、リニューアルもやむを得なかったのでしょう・・・。

水沢うどん街道には、田丸屋さんのような立派なお店が数軒あります。

また、この街道には、水沢うどん商標登録店組合の加盟店が13軒あるのです。

↓↓メニュー。



私は「もりうどん(二色つゆ)」を注文。

水沢うどんを食べるなら、冷たい麺を胡麻つゆや醤油つゆに浸けて食べるのが良いそうですよ。

水沢山の水、小麦粉、塩を使い、伝統的な技法、そして製法によって作られる水沢うどん。

食べるのが楽しみです。(^-^)

注文してから10分ほど待って、品物が配膳ワゴンに乗せられて運ばれて来ました。

↓↓「もりうどん(二色つゆ)」

麺がとても艶やかで美味しそうです。(^^♪

麺をそのまま食べてみました。

小麦の風味は弱いものの、グミ感が抜群で、歯応えの良い麺です。

 

醤油つゆに浸けて食べてみました。

鰹と昆布などを使った出汁は、醤油の風味が程よく前に出ています。

その出汁を、麺に絡ませて頂くと、とても美味しいですね。

麺の旨味を引き立てる出汁です。

次に胡麻つゆで頂きます。

この胡麻つゆ、とても美味しいです。(^^♪

胡麻の深いコクと香りがとても良い。

この味、大好きです。

生まれて初めて食べた水沢うどん、とても満足させていただきました。(^_^)v

実は随分と前になりますが、香川県出身のタレント松本明子さんが、ご当地うどんを食べる企画の番組で、

讃岐うどんに次いで、水沢うどんをえらく褒めていたのです。

その頃から水沢うどんを食べてみたいと、ずーっと思っていました。

念願が叶い、とても嬉しかったです。(^-^)

うどんを食べたあと、本当は水澤寺に参拝したかったのですが、

参拝すると、次のお店の営業時間内に間に合わないため、泣く泣くこの地を離れました。

よくよく考えてみれば、群馬県を訪ねたのも生まれて初めての事。

初めての土地で初めてのものを食べる・・・最高ですよね。

そして、うどんの世界は広い!

 

食べた事のないうどんを求めて全国を駆け巡る。

うどんの世界が広いから、そういう事が出来るのです。

うどんが本当に好きだから、そういう事が出来るのです。

 

田丸屋
ジャンル:うどん
アクセス:関越自動車道渋川伊香保I.C. 車20分
住所:〒377-0103 群馬県渋川市伊香保町水沢206-1(地図
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情報掲載日:2018年11月18日

 



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