HIROの のはらうた

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25/2/23 翔ぶが如く【八】📕司馬遼太郎

2025-02-23 | 本・映画・能楽・美術館など
明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍する。

圧倒的な士気で城を攻めたてたが…

人馬
西郷は、暴発には賛成でなかった。…西郷は暴発は、やめよ、ということは言えたはずだが、本来、人望好みの性格と、幕末戊辰にかけてかれらに生死の堺をくぐらせたという借りの意識が休むよとは言いがたくさせていたのかもしれなかった。

雷発
西郷と薩軍の作戦案は、いかなる時代のどのような国の歴史にも例がないほと、外界を自分たちに都合よく解釈する点で幼児のように無邪気で幻想的で、とうてい一人前のおとなの集まりのようではなかった。…昭和期に入っての陸軍参謀本部とそれをとりまく新聞、政治家たちがそれであろう。

炎上
ながい日本歴史のなかで、一人の人間が、地元のあらゆる階層から個人崇拝をうけたという例は、加藤清正と西郷隆盛以外にはちょっと考えられない。

野の光景
山鹿千軒といわれる。
この里はまわりに低い山々をめぐらしている。…小さな平野をなしている。…
町には、三ヶ所からさかんに温泉が湧いている。
…熊本共同体の本営は、桜井屋という旅籠に置かれた。

2023年に阿蘇の山々を登りに出かけたときに訪れた熊本城、山鹿温泉、、を思い出しながら戦いの様子や町の光景を想像しました。
登場人物が「坂の上の雲・日清日露戦争」に繋がっていきます。


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