映画鑑賞🎦 2024年11月 1本目 Total-39本 イオンシネマ大日にて・・・ 『八犬伝』
人気作家の滝沢馬琴と絵師・葛飾北斎のやり取りが味わい深いものでした。
構想中の新作小説について語り始める馬琴、それは、8つの珠を持つ「八犬士」の運命的な出会いから里見家にかけられた呪いと戦う物語。
その内容に興味を持ち北斎を訪れ挿絵を描いてはその都度グチャグチャにして帰っていくばかり。 続きを聴くためにたびたび馬琴のもとを訪れる北斎の奇妙な関係は長く続きます。 連載は28年の時を経てついにクライマックスを迎えようとしていましたが、馬琴の視力は失われつつあって、完成に至らないと感じていました。 けれども息子の妻・お路が、自分が馬琴の語りを文字にするからと懇願され、見事完成するのでした。
お路はかな文字しか書けないと言っていましたが、馬琴に漢字を教わりながら僅か8ヶ月で仕上げ、終わりの方には馬琴の文字かと見紛うほどだったとエンドロールに出ていました。 アッパレ!!
「虚」と「実」の捉え方について、北斎との会話、鶴屋南北との問答?でも結論は出なかったようですが、各々が考える「虚」と「実」があったのでしょう・・・ 今の世の中を皮肉っているようにも感じたのは私だけ(?_?)
映画全体の展開は「里見八犬伝」の話と、それを創作する馬琴の世界を行き来するものでした。
八犬士の活躍はふんだんにCGが使われていて若い人たちにも楽しめる(^_-)-☆かもなぁ~なんて感想を持ちました。