映画鑑賞🎦 2024年8月 5本目 Total-31本 塚口サンサン劇場にて・・・ 『明日を綴る写真館』
1964年に映画デビューして60年、名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた平泉成が、80歳で映画初主演を務めた作品。
気鋭のフリーカメラマン五十嵐太一。 彼は自身が優勝したコンテストで一枚の写真にくぎ付けとなり、引き受けていた仕事をキャンセルして時間が欲しいとマネージャーである友人に申し出るのでした。 コンテスト会場で見た写真は、寂れた写真館を営む鮫島の撮影した一枚。 写真館のウィンドウに飾ってあったその写真を見て、鮫島に弟子入りを志願。 そこへ、妻を亡くした夫が自分の遺影を撮って欲しいと写真館を訪れ、その撮影を任されるのですが・・・ 苦労している中、妻の遺影が満足できるものではなかったとの後悔を知り、話すうちに見せられた昔のぼやけた笑顔の妻の写真を修復して手渡した時の「夫」の笑顔は素晴らしいものでした。 これまで「人」に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一でしたが、写真館を訪れるひとり・ひとりと対話を重ねることで被写体と深く関わっていく鮫島の撮影スタイルに、自分に足りないものがあることに気付き始め・・・ 結局は「鮫島写真館」を引き継ぐんでしょうねぇ~!(^^)!
写真には自分自身も、そこに写し出されるとの鮫島の言葉がありましたが、写真だけには留まらない気がします。
本にも、音楽にも、絵画にも、書にも、ありとあらゆるものに自分自身が表れるのかも知れません。