『やさしさを忘れぬうちに』川口 俊和著 「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ5作目
文中にはこうあります。 【過去に戻ってどんな努力をしても現実を変えることはできない】というルール。 人生の後悔は大きく分けて二通りある。やってしまった後悔と、やらなかった後悔。 前者の後悔は、心ない言葉で誰かを傷つけた、告白したことで気まずくなってしまったなど、取り返しのつかない行動、もしくはその行動による失敗である。 後者は、一言声をかければよかった、告白しておけばよかったなど。行動できなかったことで残る後悔を指す。
こういう後悔を抱えた人たちが、過去や未来に行ける喫茶店「フニクリフニクラ」に訪れるのです。 めんどくさいルールを聞いて思い留まる人が殆どのようでした。 でも、何かに導かれるように過去や未来に行った人は満足し前向きになっていました。
先日読んだのがシリーズ最後でした。 この本が最後だと思っていましたが・・・
京都へ梅を見に行って喫茶店で休憩の時間に、帰りの電車で読み切りました。 時々涙を拭きながら(´;ω;`)ウゥゥ
非常にめんどくさいルールは次のようなものです。
1、過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことはできない
2、過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない
3、過去に戻れる席には先客がいるその席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4、過去に戻っても、席を立って移動することはできない
5、過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
先客と言うのは幽霊で、コーヒーが冷めないうちに飲んでしまわなければ「あなたが幽霊になってその席に座り続けることになります」と言い渡されます。
不思議な喫茶店で過去や未来に行くのは、亡くなった人に会うためでした。
できれば生きているうちに後悔のないよう素直に、正直に・・・な~んてね(^_-)-☆